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和泉葛城山ブナ林国天然記念物指定100周年記念行事
シンポジウム「和泉葛城山ブナ林 これまでの100年 これからの100年」を開催しました

パネルディスカッションのようす
これまでにも本紙79号、80号でお伝えしてきたように、令和5年は和泉葛城山ブナ林が1923年(大正12年)に国の天然記念物に指定されて100周年という大きな節目の年です。そこで本市教育委員会、岸和田市教育委員会、公益財団法人大阪みどりのトラスト協会の主催により、令和5年8月26日(土曜日)に、記念シンポジウム「和泉葛城山ブナ林 これまでの100年 これからの100年」を開催しました。
会場は、大阪市東住吉区の長居公園にある大阪市立自然史博物館の講堂です【左上写真】。また、きしわだ自然史資料館をサテライト会場として、YouTubeでの同時配信を行いました。シンポジウムは、まず基調講演として、文化庁の田中厚志文化財調査官より「天然記念物ってなに?-天然記念物の保護の意味-」、京都大学の石原正恵准教授より「ブナ林に迫る危機と協働による保全」をお話しいただいた後、国指定天然記念物和泉葛城山ブナ
林保護増殖委員会の佐久間大輔委員長(大阪市立自然史博物館学芸課長)をコーディネーターとするパネルディスカッションを行いました。

大変暑い日でしたが、92名の参加者があり、活発な議論がなされました。
その様子は、大阪市立自然史博物館と大阪みどりのトラスト協会のYouTubeチャンネル(右QRコード)で公開されていますので、ぜひご覧ください。
和泉葛城山ブナ林自然観察ハイキングを実施しました
令和5年10月21日(土曜日)には「和泉葛城山ブナ林自然観察ハイキング」を実施しました。和泉葛城山の自然に詳しい解説者とともに山頂までのハイキングとブナ林の散策を行う行事です。この秋は残暑が大変厳しかったにも関わらず、40名の募集枠いっぱいの応募をいただきました(当日参加は36名)。今回は蕎原道登山口より和泉葛城山頂を目指すコースです。
参加者は3班に分かれ、各班の解説員である奈良教育大学自然環境教育センターの松井淳特任教授、本市文化財保護審議会の田中正視委員、和泉葛城山ブナ愛樹クラブの土井雄一代表による詳しい解説を楽しみながら登山道を上がり【左下写真】、約3時間かけて全員山頂にたどり着きました。山頂では昼食をとり、一休みした後、岸和田市立きしわだ自然資料館の岡本素治館長からブナ林の解説をいただき【右下写真】ながら散策し、予定通り行事を終えることができました。
参加者の皆さんには、穏やかな天候に恵まれ、険しい登山道に苦戦しつつも楽しい一日をお過ごしいただけたものと思います。

皆で登山道を登っていきます

山頂付近では岡本館長に解説いただきました
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更新日:2024年01月31日