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更新日:2022年08月31日

古文書講座ー市内に残る身近な古文書ー

御巡見様御通(ごじゅんけんさまおとおり)

講義に聞き入る受講者のみなさんの様子

講義に聞き入る受講者のみなさん

今回も引き続き新型コロナウイルス感染対策として、令和4年6月8日から7月6日までの水曜日と、6月10日から7月8日までの金曜日、の2グループに分けて定員30名・5週連続の開催として、「御巡見様御通」と題し、古文書講座を開催しました。

今回の講座では、延享3(1746)年、9代将軍徳川家重の就任を受けて派遣された幕府巡見使について、泉州に訪れた一行の動きと、岸和田藩領村々の対応を「御書付(おかきつけ)」(貝塚市指定文化財要家文書)から読み解いていきました。

幕府巡見使とは、将軍の代替わりごとに全国各地の実情を見聞し調査する見回り役のことです。決して時代劇で描かれる隠密(おんみつ)行動は見られず、人びとに知られている堂々とした道中です。その巡見使一行を迎えるに当たって、村役人の対応の仕方をまとめたマニュアルが「御書付」で、通り道にあたる村役人や、荷物を運ぶ人や馬、宿の手配を行う人たちの動きも記されています。また、巡見使からのいかなる質問にも対応できるように、殿様の日常のようすや、泉州の名産品に至るまで、村役人はすぐに答えられるように、ふところの「御書付」に書き留めて、いざという時に備えていました。

受講者の方からは「巡見使に対する村々や庄屋の様子がいかに大変だったか、興味深く受講しました。当時の記録の保存されていた事が重要だと感じました。」との感想が寄せられました。

古文書講座68(通算320回~324回)開催のお知らせ

テーマ

永寿池の普請と水論

日時

1班(水曜日) 第1回 10月5日、第2回 10月12日、第3回 10月19日、第4回 10月26日、第5回 11月2日

2班(金曜日) 第1回 10月7日、第2回 10月14日、第3回 10月21日、第4回 10月28日、第3回 11月4日

いずれも午後1時15分から3時45分

 

会場

貝塚市民図書館2階視聴覚室

定員

各班30名(先着順)

資料代

200円

申込先

希望する班、住所、氏名、電話番号を、電話・ファックス(072-433-7053)・Eメールのいずれかで、下記お問合せ先まで事前にお申込みください。

この記事に関するお問い合わせ先

教育部 文化財保存活用室 郷土資料室

電話:072-433-7205
〒597-8585
大阪府貝塚市畠中1丁目12番1号 市民図書館2階

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