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更新日:2022年08月31日

国宝孝恩寺観音堂 令和の大修理 その6

木工事・その他の工事

漆喰壁のほか、堂の内外は正背面の桟唐戸(さんからど)などの建具で仕切られ、堂の周囲には縁(えん)と呼ばれる廊下が巡っています。修理前には、こうした建具や縁板についても、開閉などによる経年劣化によって各所に傷みが生じたり、日常的に日光や雨にさらされていることから木割れが生じたりしていました(写真8)。修理事業では、必要な補修が行われ、縁板はすべて取り替えられました(写真9)。

写真8 木割れが生じていた修理前の桟唐戸と縁板の写真

写真8 木割れが生じていた修理前の桟唐戸と縁板

写真9 修理後の桟唐戸と縁板の写真

写真9 修理後の桟唐戸と縁板

以上、今回の保存修理事業で行われた屋根工事などについて、その工事内容と修理前後の外観の変化を紹介しました。この他、今回の保存修理事業では、本紙でこれまで紹介した耐震診断(72号)や内部の修理工事(76号)など、様々な内容の保存修理が行われた結果、大正5(1916)年以来、約100年ぶりの大規模な工事を終えた国宝「孝恩寺観音堂」がその本来の姿を取り戻しました(表紙写真)

なお、孝恩寺では、観音堂保存修理事業の終了に続いて、表門の修理および国宝「孝恩寺観音堂」防災事業が進められています。

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