現在の位置

4ページ

更新日:2022年03月10日

第122回かいづか歴史文化セミナー講演会「千石堀城跡と和泉国の城館跡調査」(貝塚市郷土資料展示室企画展「貝塚八城めぐり-守護代・根来寺・雑賀衆・百姓の城-」関連行事)

令和3年11月14日(日曜日)午後1時30分から、貝塚市民図書館2階視聴覚室にて、城郭談話会会員の福島克彦さんを講師としてお招きし、各地に残る城跡と貝塚市内の城跡を比較紹介する講演会を開催しました。

福島さんの講演に耳を傾ける参加者のみなさんの写真

福島さんの講演に耳を傾ける参加者のみなさん

貝塚市内の根福寺(こんぷくじ)城跡では、福島さんが絵図に描かれていない竪堀(たてぼり、斜面に掘られた竪方向の堀)を現地で発見したこと、千石堀城跡では、戦いに際して急きょ造った陣城(じんじろ)と違い、二重の堀を設けた堅牢(けんろう)な城であることなどが明らかにされました。

講演会は、参加人数を限定して開催し、28名の方にご参加いただきました。参加者のみなさんには、講演会の後、社会教育課学芸員の案内により、郷土資料展示室で開催中の企画展を見学いただきました。

第123回かいづか歴史文化セミナー現地見学会「天正13年貝塚の戦争~三つの城跡を見に行こう~」(貝塚市郷土資料展示室企画展「貝塚八城めぐり-守護代・根来寺・雑賀衆・百姓の城-」関連行事)

令和3年12月11日(土曜日)午後1時から、和歌山城郭調査研究会代表の白石博則さんを講師としてお招きし、天正13(1585)年の羽柴(豊臣)秀吉の紀州攻めに登場する三つの城跡をめぐる現地見学会を開催しました。

まず、郷土資料展示室で企画展を見学した後、水間鉄道に乗り清児(せちご)駅へ移動しました。駅より徒歩で、北東方向に位置する槍ヶ谷(やりがたに)城跡の麓(ふもと)へ向かいました。この城と、隣接する落合(おちあい)城に秀吉の本陣が置かれたこと、高台にあるこの城から、敵対した勢力が籠城(ろうじょう)した高井城(百姓の城)・千石堀城(根来寺の城)をかつては一望できたことを確認し、二つの城跡へ向かいました。

高井城跡は、宅地造成で大きく景観が変わり、一部が公園として残っています。近木川の河岸段丘を利用した城跡の形状を確認し、周辺から採取された瓦(企画展の展示資料)の発見から、もともとあった寺院に手を加えて城が造られたことを解説しました。

千石堀城跡は、城の入口である虎口(こぐち)の形状等が実感できる状況を残しています。参加者のみなさんは企画展を振り返りつつ、城跡(75号参照)の要所を見て回りました。

現地見学会は、参加人数を限定して開催し、29名の方にご参加いただきました。また、城跡の発掘調査成果などの考古学的な解説を社会教育課学芸員が担当しました。

 

現地見学会の様子

槍ヶ谷城跡の麓付近の見学会写真

槍ヶ谷城跡の麓付近

高井城跡(公園)の見学会写真

高井城跡(公園)

千石堀城跡(本丸南側)の見学会写真

千石堀城跡(本丸南側)

この記事に関するお問い合わせ先

教育部 文化財保存活用室

電話:072-433-7126
ファックス:072-433-7053
〒597-8585
大阪府貝塚市畠中1丁目17番1号 本館5階

メールフォームによるお問い合わせ