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更新日:2021年06月10日

国の天然記念物 和泉葛城山ブナ林を守るために 『和泉葛城山ブナ林 10ヵ年計画』を策定しました

令和2年(2020年)10月発行のテンプス72号で大豊作をお伝えした和泉葛城山ブナの種子でしたが、夏場に十分な栄養が種子に供給されなかったため発芽能力のある健全な種子がかなり少なく、その中でなんとか確保した種子については、令和2年12月に岸和田市塔原(とのはら)町にある苗畑に播種(はしゅ/種をまくこと)しました。

和泉葛城山ブナ林10カ年計画の画像

和泉葛城山ブナ林 10カ年計画

このように、豊作年であっても健全な種子を確保できるとは限らないことから、和泉葛城山ブナ林を守っていくためには、長期的に保護増殖に取り組む必要があります。そのため、本市、岸和田市、公益財団法人大阪みどりのトラスト協会、学識経験者などからなる和泉葛城山ブナ林保護増殖検討委員会では、ブナ林の現状把握、特に天然記念物(コアゾーン)のブナの生育状況、森林植生の内容などを踏まえ、令和3年度(2021年度)から始まる『和泉葛城山ブナ林10ヵ年計画』(右写真)を令和3年3月に策定しました。

この計画では、これまでの取り組みを再検討するとともに、ブナ林の保護増殖に関連する今日的な課題や将来的なリスクを明らかにした上で、10年間の和泉葛城山ブナ林保護増殖の取り組みの方向性について取りまとめています。詳しくは、公益財団法人大阪みどりのトラスト協会のホームページをご覧ください。
 

シンポジウム開催 「和泉葛城山ブナ林シンポジウム」 『和泉葛城山ブナ林の過去・現在・未来を語る』

上記の『和泉葛城山ブナ林 10ヵ年計画』の策定を受けて、下記のようにシンポジウムを開催します。シンポジウムの内容については、6月20日(日曜日)から、公益財団法人大阪みどりのトラスト協会のYouTubeアカウントで動画配信いたします。

講演1.ブナ林保護増殖の経過(布谷知夫 三重県総合博物館 前館長・同特別顧問)


講演2.ブナの結実・芽生え・若木の生育など、調査結果からわかったこと
(田中正視 貝塚市文化財保護審議会委員)


講演3.「和泉葛城山ブナ林10ヵ年計画」の概要(佐久間大輔 大阪市立自然史博物館 学芸課長)

外、パネルディスカッション

問合せ先 公益財団法人 大阪みどりのトラスト協会
電話 06-6614-6688
ファックス 06-6614-6689

配信を視聴される場合は、公益財団法人 大阪みどりのトラスト協会のホームページをご覧ください。

当初、有観客で開催を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染拡大のため、オンラインでの動画配信となりました。ご理解のほどよろしくお願いいたします。

 

この記事に関するお問い合わせ先

教育部 文化財保存活用室

電話:072-433-7126
ファックス:072-433-7053
〒597-8585
大阪府貝塚市畠中1丁目17番1号 本館5階

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