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更新日:2019年02月01日

第115回かいづか歴史文化セミナー フォーラム 貝塚の「近代化」を考える

平成30年10月13日の土曜日、貝塚市民図書館視聴覚室において、関西学院大学教授の高岡裕之さん、大阪府立大学准教授の岡田光代さんを講師に迎えて、フォーラムを開催しました。

岡田さんは、幕末から明治にかけて、銀目廃止令により、銀中心の経済から金へ移行することで混乱が生じたこと、泉州で盛んだった木綿生産が明治になり仲買の取引に変化が見られ、輸出量が増加したことなどを講演いただきました。

続いて、高岡さんは、明治維新について、明治元年(1868年)の改元からと考えられ、今年が明治150年と言われている、しかし、歴史用語としての明治維新は、諸説あるが明治元年前後数十年の激動の時代を総称すること、また、貝塚市域の近代化の特徴として綿織物業の近代化について講演いただきました。

講演の後、それぞれの研究分野から討論を展開することで、貝塚の「近代化」について触れる良い機会となりました。

フォーラム 貝塚の「近代化」を考える

『貝塚市の70年』を読む会 秋の記念講演会

平成28年10月にスタートした「『貝塚市の70年』を読む会」は2年が経過し、歴史の舞台は高度経済成長期以降へと進んでいます。

平成30年11月25日の日曜日、貝塚市歴史展示館において、第1回で講師を務めていただいた、『貝塚市の70年』編纂委員長であった高岡裕之さんに再度登壇いただき、秋の記念講演会を開催しました。

内容は、1960年代から90年代において、1970年の日本万国博覧会開催や、1994年の関西国際空港開港などのビッグプロジェクトに関連する道路・鉄道などの交通網整備を中心に、貝塚市を含む泉州地域、さらに大阪府に至る地域開発の様子を講演いただきました。

高度経済成長期における開発の勢いから一転、オイルショックで急ブレーキがかかった泉州地域の交通網整備は、バブル経済を背景に関空開港でようやく実現されました。鉄道では、南海・JRの空港線建設、道路では阪神高速湾岸線や阪和自動車道などの延伸が空港のアクセスとして一気に進められました。貝塚市では府道40号岸和田牛滝山貝塚線(主要地方道貝塚中央線)が整備され、湾岸線と阪和道の2つの貝塚インターチェンジをつなぐ背骨となる道路が完成し、今ある交通網が整備されました。

こうした結果に対し、国の大きなプロジェクトのもと、貝塚市がうまくその流れに合わせて、市の基本計画を実現させたと評価されました。

『貝塚市の70年』を読む会 秋の記念講演会