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古文書講座―市内に残る身近な古文書―相良城請取(さがらじょううけとり)と七人庄屋
平成30年1月10日から2月14日にかけての水曜日に、全5回にわたり、「相良城請取と七人庄屋」と題して古文書講座を開催しました。
天明7(1787)年に失脚した田沼意次(たぬまおきつぐ)の居城、遠江国相良城(とおとうみのくにさがらじょう、現在の静岡県牧之原市に所在)を召し上げるために、幕府は岸和田藩主岡部長備(おかべながとも)に城を請け取るよう命じました。この時殿様の晴れ姿を一目見ようと、岸和田藩の七人庄屋たちは、泉州からはるばる相良へ赴きました。講座では、相良で藩主を出迎えたことや道中の様子を古文書から読み進めました。
受講者の方からは、「田沼意次の時代評価は一般的に良くないが、歴史小説家の中には改革者としての意次の功績を評価する作品があり、当講座により良く理解できました」、「七人庄屋が相良城まで行って岸和田藩主を出迎えたこと、江戸時代ののどかな感じがうかがわれました」との感想が寄せられました。

熱心に聞き入る受講生のみなさん
古文書講座56(通算267回~271回)開催のお知らせ
テーマ
岸和田藩と朝鮮通信使
江戸時代、朝鮮からの外交使節である「通信使」は12回来日しています。その際、岸和田藩は大坂での接待役を合わせて5回行っています。宿泊場所の警備や船着場までの護衛のほか、料理の手配などを担当しました。この時の様子を地域に残る史料から明らかにしていきます。
日時
第1回 6月6日
第2回 6月13日
第3回 6月20日
第4回 6月27日
第5回 7月4日
いずれも水曜日午後1時15分~3時45分
会場
貝塚市民図書館2階視聴覚室
資料代
100円
申込
住所・氏名・電話番号を、電話・ファックス・Eメールのいずれかで、下記まで事前にお申込みください。
お申し込み・お問い合わせ
〒597-8585 貝塚市畠中1-12-1 貝塚市民図書館2階貝塚市郷土資料室
電話
072(433)7205
ファックス
072(433)7053
Eメール

朝鮮通信使の動向がわかる「日録」(要家文書)宝暦12年(1762年)4月、対馬藩の「通詞(つうじ)」(=通訳)が通信使の一人を殺害し逃亡した事件の様子が記されています。
更新日:2018年06月01日