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更新日:2015年11月10日

古文書講座の様子

古文書講座-市内にのこる身近な古文書- 

◆「江戸時代の村掟」

平成27年5月20日から6月24日にかけて毎週水曜日の5回にわたり、「江戸時代の村掟」と題して古文書講座を開催しました。

 

今回は、江戸時代の村人たちによって取り決められた「村掟」がどのように作られたのか、領主が出す「御触書」との対比のなかで、村人たちが自らを律するしくみを見ていきました。

 

「村掟」といっても、中世の村のように死罪や追放刑などの強い仕置き権はありません。それらは幕府や藩の奉行が裁くもので、「村掟」に背いても「過料」と呼ばれる罰金が科される程度のものでした。また、その内容は生活に直結しています。服装では、冬場でも綿の入った羽織は着てはならず、すぐに売り払って薄い夏用の羽織を着るようにと厳しいものでした。また、新しく鯉のぼりを作ってはいけないといった、こと細かな内容にまで及んでいます。これらは「簡略」と呼ばれ、少しでもぜいたくだと感じるものは、村人たちで自粛して我慢をしようというものでした。幕府や藩が奨励する「質素倹約」と似ていますが、上から言われて守らされる「質素倹約」に対して、人びとのほうから積極的に進めようというのが「簡略」です。年貢などの税が払えないというと、「ぜいたくはけしからん、もっと節約せよ」という動きが強まる時代でした。

 

このように、古文書講座では江戸時代の古文書をもとに、当時の人びとの暮らしに注目していますので、奮ってご参加ください。

古文書講座48(通算227~231回)開催中です 

テーマ:江戸時代の土地売買と請け戻し
日時:第1回 平成27年10月21日、第2回 10月28日、第3回 11月11日、第4回 11月18日、第5回 11月25日 いずれも水曜日午後1時30分~4時
会場:貝塚市民図書館2階視聴覚室
資料代:100円
申込:住所、氏名、電話番号を明記の上、はがき・Eメール・ファックス・電話いずれかで、下記まで事前にお申込みください。

連絡先
郵便番号597-8585
貝塚市畠中1丁目12‐1(貝塚市民図書館2階)貝塚市郷土資料室
電話 072(433)7205
ファックス 072(433)7107

この記事に関するお問い合わせ先

教育部 文化財保存活用室

電話:072-433-7126
ファックス:072-433-7053
〒597-8585
大阪府貝塚市畠中1丁目17番1号 本館5階

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