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更新日:2020年05月28日

橋本熊野街道道標8の写真

6.熊野街道道標8(橋本)

市営橋本墓地の入り口(JR阪和線下の地下道に近い入り口)付近に建つ道しるべで、熊野街道、貝塚(旧寺内町地域)、それぞれの方向を示したものです。正面に地蔵菩薩立像を浮き彫りし、その左右には「右ハおぐりみち」、「左ハかいづかみち」と刻まれています。

橋本熊野街道9の写真

7.熊野街道道標9(橋本)

熊野街道沿いの三差路の一角にある小堂内にまつられている道しるべで、熊野街道、清水大師、それぞれの方向を示したものです。正面に地蔵菩薩立像を浮き彫りし、その左右には「右 をくり」、「左 大し」と刻まれています。台座には「施主」として「岸/南町/今/太」という名まえが刻まれています。

王子熊野街道10の写真

8.熊野街道道標10(王子)

熊野街道とバス道が交わる王子バス停近くの交差点の一角に建つ道しるべで、三ノ丞山(さんのじょうやま)、熊野街道、それぞれの方向を示したものです。正面上部に地蔵菩薩あるいは弘法大師(空海)と思われる立像を浮き彫りし、下部には「左□三の丞山/すぐをぐり」と刻まれています。三ノ丞山は現在の千石堀城址(せんごくぼりじょうし)が残る山の名まえで、江戸時代には、橋本の清水大師と同じく三ノ丞山大師という大師堂があり参詣者でにぎわいました。また、「すぐをぐり」の「すぐ」は近くではなく、まっすぐという意味で、まっすぐ進む道が熊野街道であることを示しています。
 

王子熊野街道11の写真

9.熊野街道道標11(王子)

熊野街道と貝塚市脇浜を起点とする粉河街道が交差する三差路の一角に建つ道しるべで、熊野街道、貝塚(旧寺内町地域)、それぞれの方向を示したものです。この道しるべは、もとあったものを引き継いで新しく造られたもので、正面に地蔵菩薩立像を浮き彫りし、その左右には「右 右へうくりみち」、「左 かいづかみち」と刻まれています。「右へうくりみち」は「をうくりみち」(=おぐりみち)の誤りで、「を」のくずし字を「右へ」と読み間違えて文字が刻まれています。
 

以上が熊野街道とその周辺に残る道しるべです。現在、6・7以外は地域のお地蔵さんとしてまつられていますが、もとは江戸時代に街道の道しるべとして造られたものばかりです。刻まれた文字が示すように、当時の熊野街道は「小栗道」とよぶのが一般的だったようです。

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