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更新日:2020年05月28日

古文書講座-市内にのこる身近な古文書-

「江戸時代の土地売買と請け戻し」

平成27年10月21日から11月25日にかけて各水曜日の5回にわたり、「江戸時代の土地売買と請け戻し」と題して古文書講座を開催しました。

今回は、農業と密接な関係があった江戸時代の土地売買で、慣習として続いていた請け戻しというしくみについて、土地売買にまつわる古文書から分析を進めました。

「請け戻し」とは、土地を質入れしその後質流れした場合や、土地を売買した場合でも、受け取った代銀とその利子を支払えば、元の持ち主が土地を取り戻せるしくみのことで、江戸時代には広くおこなわれていました。今回の講座では、凶作などがあって年貢が納められない時や、肥料として用いられた干鰯(ほしか)の代銀が払えないことを理由に、土地の質入れや売買がおこなわれていることがわかりました。また、土地の転売が進むと、領主として土地の持ち主が把握できなくなり、年貢が集められない事態(迷い米)に陥ることも明らかになりました。受講者の方のアンケートでは、「江戸時代は土地の売買ができないと教科書で学んだが、今回の講座でそうでないことを知った。それに借り主が期日までに利息と売り渡し銀を返済すれば、土地の所有権が戻ることもあったと知った」「迷い米はおもしろかった。売られ売られて持ち主不明。年貢がからんでいるだけに領主も困ったことでしょう」といった感想が寄せられています。

このように、当時の人びとの暮らしに焦点をあてた内容で古文書講座をおこなっています。興味のある方は、奮ってご参加ください。

古文書講座48の写真

古文書講座の様子

古文書講座49(通算232~236回)開催中です

テーマ:江戸時代の農作物と肥料
日時:第1回 平成28年2月17日、第2回 2月24日、第3回 3月9日、第4回 3月16日、
第5回 3月23日 いずれも水曜日午後1時30分~4時
会場:貝塚市民図書館2階視聴覚室
資料代:100円
申込:住所、氏名、電話番号を明記の上、はがき・Eメール・ファックス・電話いずれかで、下記まで事前にお申込みください。

連絡先
郵便番号597-8585
貝塚市畠中1丁目12‐1(貝塚市民図書館2階)貝塚市郷土資料室
電話 072(433)7205
ファックス 072(433)7107

この記事に関するお問い合わせ先

教育部 文化財保存活用室

電話:072-433-7126
ファックス:072-433-7053
〒597-8585
大阪府貝塚市畠中1丁目17番1号 本館5階

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