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願泉寺及び卜半役所周囲に掘削された堀の調査
今回の調査は、開発地敷地奥に調査区(3平方メートル)を設定して実施しました。本調査区の地層堆積状況は、上層より盛土(1、層厚0.35メートル)その下は灰白色粘土(8)の地山(自然層)です。遺構は、幅1.3メートル以上、深さ1.5メートルの溝で、溝埋土は6層に分けられ、第2層は埋戻し土、第3~第7層は堆積土でした。遺物は第3、第4層から瓦、陶磁器、第7層から陶磁器が出土しました。第3、第4層の陶磁器は印判染付(いんばんそめつけ)で明治期以降のもの、第7層出土の陶磁器は肥前染付の蓋と考えられ19世紀以降のものと考えられます。溝は、願泉寺及び卜半役所周囲に掘削された堀と考えられ、推定幅は3メートル以上です。時期は、出土遺物から19世紀代には三分の一程度まで埋没しており、明治以降に埋戻され、現在の石組みの溝(幅約0.8メートル)が造られたと推定できます。

遺跡名 | 調査件数 | 調査面積(平方メートル) | 遺跡名 | 調査件数 | 調査面積(平方メートル) |
貝塚寺内町遺跡 | 2 | 143.160 | 三ケ山西遺跡 | 1 | 8.000 |
加治・神前・畠中遺跡 | 2 | 18.325 | 千石堀城跡 | 1 | 32.000 |
沢城跡 | 1 | 4.500 | 遺跡外 | 1 | 4.800 |
合計 | 8 | 210.710 |
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更新日:2014年03月18日