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更新日:2014年03月18日

貝塚町全図

道路は、南海鉄道の海側を走る国道16号線(1939年(昭和14年)開通、旧国道26号線、現在の府道204号堺阪南線)が太い二重線で書かれるほかは、紀州街道、熊野街道、水間街道などが細い二重線で書かれています。

鉄道は、前年の1939年に水間鉄道の貝塚駅乗り入れが実現したことで、現在とほぼ同じ状況が見られます。しかし、水間鉄道の駅はいまだ6駅のみです。また、現在のJR阪和線は、この地図が書かれた年に、阪和電鉄が南海鉄道に吸収合併されたことで、南海鉄道の「山手線」として表記されています(下拡大図)。

地図記号の中で最も多い「工場」は、先に述べた南海鉄道「かいづか」駅周辺の市街地をはじめ、海岸部に大規模なものが見られます。また、水間鉄道沿線など内陸部の集落にも小規模な工場が点在し、これらの工場は繊維工業や金属・機械器具工業がその大半を占め、当時の貝塚の産業を特徴づけるものでした。

一方、市域中央部にかけて広がる平野部には未だたくさんのため池が見られ、集落地以外の場所ではのどかな田園風景が広がっていたようすが想像できます。

「山手線」部分拡大図

さて、貝塚市郷土資料展示室(貝塚市民図書館2階)では、平成26年3月1日(土曜日)から4月27日(日曜日)まで、市制施行70周年事業として特別展「地図と写真で見る貝塚市」を開催します。今回紹介した貝塚町全図をはじめ、貝塚市域の地図と市内を撮影した写真をもとに、昭和初期以降の市域の変遷やその時々の市内各所の風景などを紹介します。期間中にぜひ一度ご観覧ください。

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