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更新日:2020年05月28日

古絵図をひも解く

改修前と改修後‐2枚のため池絵図‐

ここにある2枚の絵図は福田村(現在の貝塚市福田周辺)下池(現在は今池と呼ぶ)を描いたものです。

福原家文書に残る工事前の福田村下池絵図の写真

図1 福田村下池古絵図<福原家文書>

福原家文書に残る工事後の福田村下池絵図の写真

図2 福田村下池出来立新絵図<福原家文書>



上側の絵図【図1】の中央には「福田村下池古絵図」(池を地と書き間違えている)とあり、下側の絵図【図2】の中央には「福田村下池出来立新絵図」とあります。タイトルからも【図1】が改修前、【図2】が改修後の絵図であることがわかります。改修時期については、1752年(宝暦2年)・1769年(明和6年)・1771年(明和8年)・1790年(寛政2年)など何度か行われているものの、関連する古文書(人足帳など)から1793年(寛政5年)の改修工事と考えられます。

二つの絵図を比較してみると、共通点と相違点がはっきりしてきます。まず、共通点は水を池から送り出す樋(ひ)の位置です。大きさの大小はありますが同じ北側(絵図の下)に二か所(記号=卅)描かれています。同様に北側の大堤、南側(絵図の上)の上池(小池とも呼ぶ。現在の福田公園。)との境の様子は変化が見られません。

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