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更新日:2020年05月28日

平成24年度の発掘調査は、遺跡内の確認・発掘調査を14件、遺跡範囲外の試掘調査を1件実施しました。

今年度の主な発掘調査として、水間寺護摩堂改修工事に際して発掘調査を実施しました。護摩堂の建物は3間かける3間で、柱間は1.1メートルから1.5メートル、礎石は0.3メートル~0.7メートルの河原石を使用し、平坦面に「火」の文字や柱の中心位置をあらわす十字の墨が入れられたもの、柱の痕跡が残っているものがあります。

基壇は丸礫混じりの粘土(1)で現状地盤から約0.2メートルの高さに盛り上げタタキを施しています。建物の内側は、5センチメートル程度くぼみ0.3メートル程度の河原石の束石が置かれ、束柱が配置されています。基壇の南側を除く周囲には、にぶい黄褐色土(2、新しく入れられた土)が入れられ基壇は緩やかな傾斜となっており、外陣の西側には内陣、外陣の周囲(東、南北側)に回廊の束石が置かれ束柱が配置されています。

基壇に設けた調査区内からは、遺物等は確認できず特別な地業も確認できませんでした。現状地盤の地層堆積状況は、にぶい黄褐色土(3、層厚0.3メートル)でその下は、河川堆積層(4)と考えられる礫砂層です。

護摩堂礎石の様子(東より)の写真

護摩堂礎石の様子(東より)

「火」の文字の書かれた礎石の写真

「火」の文字の書かれた礎石

十字の墨書きがある礎石の写真

十字の墨書きがある礎石

平成24年(2012年)度発掘調査一覧表
遺跡名 調査件数 調査面積(平方メートル)
貝塚寺内町遺跡 3 14.200
加治・神前・畠中遺跡 3 21.950
沢城跡 2 9.940
水間寺遺跡 1 39.000
水間二ノ戸遺跡 2 6.530
半田北遺跡 1 3.240
王子遺跡 1 18.850
小瀬五所山遺跡 1 18.375
遺跡外 1 3.400
合計 15 135.485
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