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更新日:2020年05月28日

古文書講座

要家文書にある牛売買をめぐる争論の記録の写真(表紙)

牛売買をめぐる争論の記録

◆「江戸時代の牛取引」

平成24年11月14日(水曜日)から5回にわたり、「江戸時代の牛取引」と題して古文書講座を開催しました。

江戸時代、泉州地域では牛を用いた農耕がさかんで、牛は人びとの生活に密着していました。それらの牛は但馬国(現在の兵庫県北部)へ若い牛を直接買い付けに行き、連れ帰ったのち各農家で徐々に慣れさせ農耕牛として使いました。

テキストでは、この牛の買い付けをめぐって、大坂天王寺の牛市との間で争論が発生し、大坂町奉行所で進められた吟味の様子などを明らかにしていきました。そのなかで、争論は泉州側の主張が通り、但馬国から雌牛に限っては連れ帰ってくることが許されました。ただし、争論は一度きりで終わらず、18世紀半ばから後半にかけて30年近くにわたって、再三両者の間に争論が続くなど解決に至らず、ことあるごとに対立していたことなどを読み解きました。

講座の参加者からは、「牛の売買ひとつを取って見ても、他国にまたがる影響を与えている事実が見えて興味があった」「物語性があり面白かった」といった感想をお寄せいただきました。
 

◆「江戸時代のお祝い事」

平成25年3月6日(水曜日)から5回にわたり、「江戸時代のお祝い事」と題して古文書講座を開催しています。

江戸時代の人びとの暮らしのなかで、今に続く、あるいはもう無くなってしまったさまざまなお祝い事が行われていました。とりわけ医療が発達していないため乳幼児死亡率が高かった時代においては、子どもの成長を祝う行事が数多くあり、親戚や近隣の人びとへの振る舞いも見られました。また、結婚に至る過程を書き留めた帳面から、江戸時代の結婚のしくみ、そこで行われる諸行事を見ています。

 

古文書講座(第41回)開催のお知らせ

テーマ:(内容未定)
日時:第1回 平成25年6月19日、第2回 6月26日、第3回 7月10日、
第4回 7月17日、第5回 7月24日 いずれも水曜日午後2時~4時30分
会場:貝塚市民図書館2階視聴覚室
資料代:100円
申込:住所、氏名、電話番号を明記の上、はがき・Eメール・ファックス、電話いずれかで、下記まで事前にお申込みください。

連絡先 〒597-8585 貝塚市畠中1丁目12‐1(貝塚市民図書館2階)貝塚市郷土資料室
電話 072(433)7205/ファックス 072(433)7107

この記事に関するお問い合わせ先

教育部 文化財保存活用室

電話:072-433-7126
ファックス:072-433-7053
〒597-8585
大阪府貝塚市畠中1丁目17番1号 本館5階

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