現在の位置

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更新日:2012年03月30日

◆絵図の上部

秬谷川の西岸一帯は「西山」と呼ばれており、現在の水間公園を含む広がりが水間寺の所持する「山林」と位置付けられていました。山の中腹には「三池」「大久保谷池」「松葉谷池」やそれに付随する「田」のほか「経岡八大竜王(きょうおかはちだいりゅうおう)」の社が描かれています。麓には「瀧大明神」「薬師院」「行基堂」「弁財天」など現存する堂舎が立ち並んでいます。 

絵図の上部

◆絵図の下部

近木川(蕎原川)の北東岸一帯は「東山」と呼ばれており、現在の水間共同墓地から、かつての木積村の境までが「西山」同様、水間寺の所持する「山林」でした。麓には「大門」「高札場」「八大金剛童子」「東光院」「東福院」など、今では見ることのできない建物などが描かれています。 

絵図の下部

このように、当時の絵図からは水間寺の境内・山林の広がりを確認することができるとともに、多くの堂塔を合わせて水間寺という大寺院を形作っていたことがわかります。今なお多くの参詣者を集める水間寺は、泉州の名所を一冊にまとめた江戸時代の観光ガイドブックともいえる『和泉名所図会』にも取り上げられる有名な寺院として、賑わいを見せていたことでしょう。 

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