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更新日:2012年03月30日

古絵図をひも解く 

この絵図は、元禄7年(1694年)6月15日に作成された水間寺の境内(山林部分を含む)を描いたものです。

岸和田藩主の代々から水間村観音院・庄屋・寺僧に宛てて出された『泉州岸和田領南郡龍谷山水間寺境内并山林之事』によると、元禄7年当時の藩主長泰(ながやす)は境目があいまいだった「東山」「寺僧居屋敷」「西山之内大久保谷松葉谷之田畑」を調査させ、絵図に書き記したとあります。この絵図を詳しく見ていくと、多くの朱色の線が引かれており、境目や基準線を表していることがわかります。そして朱色の文字で場所の名前を記しています。また、調査地も絵図にはっきりと描かれています。これらの様子から藩主長泰の命で作成された絵図と内容的に一致することがわかります。


◆絵図の中央

近木川(こぎがわ)(蕎原川(そぶらがわ))と秬谷川(きびたにがわ)とに挟まれた部分が水間寺境内の中心であり、通天橋(つうてんばし)と厄除橋(やくよけばし)、二つの橋の右手には「塔」(=三重塔)「説法石」「食堂(じきどう)」「金堂」(=本堂)「鐘撞堂(かねつきどう)」「鎮守権現(ちんじゅごんげん)」「拝殿」が描かれています。また、橋の左手には「護摩堂(ごまどう)」「観音院」「愛染明王(あいぜんみょうおう)」(=愛染堂)、少し離れて「地蔵院」「梅宮」が描かれています。 

絵図の中央
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