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更新日:2011年06月13日

(6)本門 1棟 昭和33年(1936年)

本門は敷地西南の隅に位置し、府道堺阪南線204号線に面して、石段を登りきった位置に建っています。木造の薬医門(やくいもん)形式で、屋根は切妻桟瓦葺(一部銅板葺)とします。中央の扉の両脇には潜り戸と竹造りの袖壁が設けられています。建物全体は数寄屋(すきや)風の意匠を基調としていますが、屋根は神社建築の住吉造、軒裏は茅葺屋根を思わせる様式となっています。

本門

(7)石垣塀 1棟 昭和11年(1936年)

石垣塀は敷地西側の府道堺阪南線204号線に面する部分に建っています。長方形の花崗岩によるこぶだし仕上げで、若干反りをつけて垂直に近い角度で積み上げ、頂部には見切石を置いています。北の納屋部分から敷地南西まで重厚で高い塀が連続する構造で、途中に勝手口と本門がアクセント的に配置され、良好な景観を造り出しています。

石垣塀

構造及び形式と建築年代

(1)主屋:木造二階建、切妻・寄棟・入母屋の複合形式屋根、スパニッシュ桟瓦、銅板腰葺、昭和11年(1936年)建設
(2)新宅:鉄筋コンクリート平屋・一部二階建、陸屋根、一部桟瓦葺、昭和33年(1958年)建設
(3)内蔵:木造二階建、切妻造、本瓦葺、昭和11年(1936年)建設
(4)外蔵:木造二階建、切妻造、本瓦葺、昭和11年(1936年)建設(当初は幕末から明治の建設)
(5)納屋:木造二階建、寄棟造瓦葺、昭和11年(1936年)建設
(6)本門:木造、薬医門形式、切妻桟瓦葺、両袖片開き扉付、昭和11年(1936年)建設
(7)石垣塀:切り石積、総延長55.7メートル、昭和11年(1936年)建設

平成8年10月、文化財保護法の改訂に伴って制定されました。

指定文化財では、修理等に対する補助金等支援措置があるものの、平常の利用、管理については細かな規制があります。民家ではこれら規制が居住者に負担となるため、負担を軽減するために制定された制度です。登録文化財は、国、地方自治体指定物件以外を対象とし、その文化財としての価値にかんがみ、保存及び活用のための措置が特に必要とされるもので、現在登録件数は8000件以上あります。土木構造物等を含め幅広く登録し、緩やかな保護措置を講ずることで所有者の自主的な保護に期待する制度です。

登録文化財とは

平成8年10月、文化財保護法の改訂に伴って制定されました。

指定文化財では、修理等に対する補助金等支援措置があるものの、平常の利用、管理については細かな規制があります。民家ではこれら規制が居住者に負担となるため、負担を軽減するために制定された制度です。登録文化財は、国、地方自治体指定物件以外を対象とし、その文化財としての価値にかんがみ、保存及び活用のための措置が特に必要とされるもので、現在登録件数は8000件以上あります。土木構造物等を含め幅広く登録し、緩やかな保護措置を講ずることで所有者の自主的な保護に期待する制度です。

この記事に関するお問い合わせ先

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電話:072-433-7126
ファックス:072-433-7053
〒597-8585
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