現在の位置

3ページ

更新日:2020年05月27日

第84・85回かいづか歴史文化セミナー報告

要家住宅についての講演会と現地見学会を開催しました

記念講演を行う青山賢信さんの写真
表書院の前で説明する青山さんとそれを聴く参加者のみなさんの写真
離れ書院内部を見学する参加者のみなさんの写真

平成21年3月8日(日曜日)に、平成20年度貝塚市郷土資料展示室特別展「貝塚市内の近世建築」の関連事業として、要家住宅についての記念講演会および現地見学会を開催しました。

記念講演会は、午前10時より貝塚市民福祉センターにおいて、建築史専門の青山賢信氏(大阪工業大学名誉教授、貝塚市文化財保護審議会委員)を講師に迎えて開催しました。「近世の民家建築(要家住宅の建築を中心として)」という演題で、大阪府下を中心とした近世の民家建築の特色を前提に、要家住宅の建築について、岸和田藩における民家建築の特徴や同じ七人庄屋である熊取町の中家住宅主屋、降井家住宅書院との比較を交えながらお話ししていただきました。

続いて現地見学会は、「第1回 要家住宅現地見学会」と題して、午後1時より貝塚市畠中にある要家にて行ないました。現地では、参加者のみなさんに3つの班に分かれていただき、表書院、離れ書院の見学や池泉鑑賞式の庭園の散策など、広大な同家敷地内を見学していただきました。離れ書院については、講演会に引き続いて青山氏に建物の内部(座敷・茶室部分)の解説をしていただきました。この離れ書院は、元文3年(1738年)に建て替えられたもので現在のものよりも規模が大きかったと推定される前身建物の部材を再利用しています。青山氏にはそこに使用されている柱などの部材や欄間などの意匠の特徴を建築史的な視点から詳しく解説いただきました。参加者のみなさんはそれぞれ、初めて目にする同家住宅内部の広大さや庄屋屋敷の趣を残す各建物や庭園の見事さに目を見はり、江戸時代の岸和田藩七人庄屋の暮らしぶりに思いをはせておられました。

(注意1)要家住宅は公開施設ではありませんので、通常は見学できません。ご注意ください。
(注意2)要家住宅の見学会は今後も不定期ではありますが開催する予定です。日程等の詳細が決定次第、テンプスでもお知らせする予定です。

この記事に関するお問い合わせ先

教育部 文化財保存活用室

電話:072-433-7126
ファックス:072-433-7053
〒597-8585
大阪府貝塚市畠中1丁目17番1号 本館5階

メールフォームによるお問い合わせ