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更新日:2020年05月28日

古文書講座30の様子の写真

古文書講座

「江戸時代の新田開発」

平成21年5月30日(土曜日)から5回にわたり、「江戸時代の新田開発」と題して古文書講座を開催しました。新田開発は、8代将軍吉宗や老中田沼意次らが積極的に推し進めた政策として有名で、江戸時代を通じて全国各地で年貢を増やす目的で活発に行なわれました。地元岸和田藩領内においては、ため池や用水の整備が進められ、谷筋に棚田や段々畑を開き、川沿いの荒れ地や藪などを開墾していきました。

講座では、開発の済んだ新田の持ち主に藩主が出した諸役を免除するお墨付きや、新田の土地質入れ・売買に関する証文、新田村の勘定目録などをテキストに、当時の新田開発や経営に関わった人びとの様子を解き明かしていきました。

参加者の方からは、「岸和田藩の人びとの農業の様子など苦労をして農地を切り開いたことがよくわかりました」「新田といえば大阪では河内だけかと思っていましたが、泉州にも新田開発があったことを知りました」といった感想が寄せられています。

貝塚市内の耕地面積は、昭和15年(1940年)に958町4反歩(約950.48ヘクタール)あった(『貝塚市史』より)ものが、平成17年(2005年)になると約287.23ヘクタール(「大阪府統計年鑑〈平成20年度〉」より)となり、65年間で約3分の1にまで減少しています。大阪のベッドタウンとして都市化が進んだことに加えて、国の減反政策がかつての景観を大きく変貌させていきました。ほんのわずかな土地でも耕そうと努力した江戸時代の新田開発は、遠い過去の記録にのみその様子を留めています。


古文書講座(第31回)開催のお知らせ

「戦国から近世へ」

戦国時代から近世に移り変わる時期、現在の貝塚市域もまさに激動の時代でした。応仁の乱以来、和泉国の守護の座をめぐる権力争いが激しくなり、畠山氏や細川氏・三好氏らによる戦いが各地で繰り広げられました。その後、泉南・紀北に勢力を張っていた根来衆・雑賀衆は、近木庄(こぎのしょう)・木島庄(きのしまのしょう)などを地盤に活躍する土豪とともに、天下統一をめざす織田信長・羽柴(豊臣)秀吉と戦いました。このような時期にのこされた古文書をテキストに当時の人びとの様子を探っていきます。皆さまお誘いあわせの上ご参加ください。

日時:平成21年9月26日-第1回、10月3日-第2回、10月10日-第3回、
  10月17日-第4回、10月24日-第5回、いずれも土曜日午後2時~4時30分
場所:貝塚市民図書館2階視聴覚室
申込:住所、氏名、電話番号を明記の上、はがき・Eメール・ファックス・電話いずれかで、
  下記まで事前にお申込みください。
連絡先
〒597-0072 貝塚市畠中1-12-1(貝塚市市民図書館2階)貝塚市郷土資料室
電話 072-433-7205 / ファックス 072-433-7107

この記事に関するお問い合わせ先

教育部 文化財保存活用室

電話:072-433-7126
ファックス:072-433-7053
〒597-8585
大阪府貝塚市畠中1丁目17番1号 本館5階

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