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更新日:2020年05月28日

鐘楼北西隅礎石の写真

鐘楼北西隅礎石

北西隅礎石で発見した礎盤の写真

北西隅礎石で発見した礎盤

鐘楼北東隅の根石の写真

鐘楼北東隅の根石

現在の鐘楼は、元禄13年(1700年)に建てられた青松寺(貝塚市森)のもので、戦後に移築されたものです。

注1 根石(ねいし):石積みの一番下の部材
注2 礎盤(そばん):建物の柱と礎石の間に用いられた装飾性(そろばんの玉状)のある台

平成21年度の発掘調査は、12月末日現在、遺跡内の確認調査を20地点、遺跡範囲外の試掘調査を6地点行いました。
半田遺跡では、これまでの調査で7世紀後半から8世紀にかけての掘立柱建物跡や溝などを発見しており、古代の集落跡であったと想定しています。今回の調査では、古代の建物の柱跡などを発見しました。
堤三宅遺跡、窪田ハマデ遺跡、石才遺跡、加治・神前・畠中遺跡では、中世の遺物包含層(土器などを含む地層)を発見しました。加治・神前・畠中遺跡では、鋤溝を発見したことにより中世の農地跡と推測できます。
地蔵堂遺跡では、中世に埋没したと考えられる幅1メートル、深さ0.1メートルの溝を発見しました。
貝塚寺内町遺跡では、近世の整地層(砂を主体)と土質に締まりのある土間層(土を叩き固めたもの)を発見しました。土間層には焼土や炭が混入しており、火災跡の土砂を利用して土間を造ったものと推測されます。
遺跡範囲外の試掘調査では、遺物包含層などを発見することはできませんでした。
願泉寺の築地塀前面の側溝(テンプス39号に掲載)と鐘楼(しょうろう)について発掘調査を実施しました。

 
 

平成21年度(2009年度)発掘調査一覧表(12月末日現在)
遺跡名 調査件数 調査面積
(平方メートル)
津田北遺跡 1 39.75
堤三宅遺跡 1 25.50
貝塚寺内町遺跡 5 21.25
小瀬五所山遺跡 1 6.00
清児遺跡 1 6.00
加治・神前・畠中遺跡 3 45.75
半田遺跡 1 5.00
石才遺跡 1 6.00
麻生中遺跡 1 5.25
地蔵堂遺跡 2 17.80
窪田ハマデ遺跡 1 12.75
窪田遺跡・窪田廃寺 1 6.00
新井ノ池遺跡 1 4.50
遺跡外 6 102.75
合計 26 304.30
この記事に関するお問い合わせ先

教育部 文化財保存活用室

電話:072-433-7126
ファックス:072-433-7053
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