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江戸時代の国絵図作成事業と要家文書に残る村池絵図
江戸時代、幕府が作成した国ごとの絵図を国絵図といいます。
国絵図は、正保元年(1644年)・元禄9年(1696年)・天保6年(1823年)の3度作成され、それぞれ正保国絵図・元禄国絵図・天保国絵図とよばれています。正保国絵図は明暦年間(1655~58年)、元禄国絵図は元禄15年(1702年)、天保国絵図は天保9年(1826年)に完成しました。絵図は国ごとに正副2枚作成され、同時に作成された各郡村の石高を列記した郷帳とよばれる帳面とともに、1組は幕府の勘定所に事務用として、1組は江戸城内に設けられた図書館的な施設「紅葉山文庫(もみじやまぶんこ)」に置かれ、将軍以下の人びとによって頻繁に利用されました。これらの絵図は一部散逸していますが、現在は国立公文書館の内閣文庫が所蔵し、正保国絵図は全77枚中10枚(いずれも模写)、元禄国絵図は84枚中8枚、天保国絵図は重複分を含めて83枚全てが現存しています。
元禄国絵図のうち和泉国の絵図は残念ながら原本が残っていませんが、要家文書の中に、当時村から提出用として作成された絵図類の控えが残っています。
「畠中・神前村」部分の拡大図
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更新日:2020年05月28日