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孝恩寺木造阿弥陀如来立像

更新日:2021年03月19日

孝恩寺木造阿弥陀如来立像 1躯

孝恩寺木造阿弥陀如来立像

こうおんじもくぞうあみだにょらいりゅうぞう

種別

彫刻

所有者氏名

宗教法人孝恩寺

所有者住所

貝塚市木積798

時代

鎌倉時代

法量

像高95センチメートル

指定年月日

平成14年1月31日

 

木積(こつみ)の孝恩寺は、明暦元年(1655年)に孝恩上人によって創建された浄土宗知恩院末の寺院です。現在の本堂である観音堂(釘無堂)は、もとは深谷山観音寺という寺院の観音堂でしたが、大正3年(1914年)孝恩寺が合併し、昭和36年(1961年)より同寺の本堂となりました。観音寺は、奈良時代の神亀3年(726年)に行基(ぎょうき)によって開創されたとされる寺院ですが、天正13年(1585年)の羽柴(豊臣)秀吉による紀州攻めに際して伽藍(がらん)や持仏の大部分が焼失し、残された観音堂と持仏は木積村の人々によって守られてきました。

阿弥陀如来立像は、現在孝恩寺の本尊として信仰されています。桧材の割はぎ造、全身漆箔(しっぱく)仕上げの像で、平安時代後期様式を継承する鎌倉時代初期の作品です。観音院を中心とした葛城山麓地域の浄土教の展開を跡づけるうえで、貴重な作例ということができます。

伽藍

寺院の建物の総称

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