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常福寺木造僧形坐像

更新日:2019年06月14日

常福寺木造僧形坐像 1躯

常福寺木造僧形坐像

じょうふくじもくぞうそうぎょうざぞう

種別

彫刻

所有者氏名

宗教法人常福寺

所有者住所

貝塚市蕎原467

時代

平安時代後期 久安5年(1149年)

法量

像高45.3センチメートル

指定年月日

平成14年1月31日

 

常福寺は永正9年(1512年)の開創で、もとは真言宗に属していましたが、江戸時代の元禄年間(1688年から1704年まで)に浄土宗に改宗したとの伝承がある寺です。

僧形坐像は、「びんづるさん」として信仰され、親しまれています。桧材の一木造で、顔面部、両耳、膝前の部分が欠落し、全体に摩滅が進んでいます。大きく奥行きのある頭部、なで肩でやや浅い胴部の表現等に平安時代後期の様式を見いだすことができます。また、背中にある墨書(ぼくしょ)からは、久安5年(1149年)に釈迦堂を建立したことが読みとれます。本像は、昭和16年(1941年)まで常福寺境内にあった釈迦堂にまつられていた像ですが、本来の尊像名は明らかではありません。釈迦信仰や修験道との関係が推察され、葛城山麓地域の仏教文化を考えるうえで貴重な作例です。

墨書

墨で書いたもの

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