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善正寺 紙本墨書六字名号 蓮如筆

更新日:2019年06月14日

善正寺 紙本墨書六字名号 蓮如筆 1幅

善正寺紙本墨書六字名号(蓮如筆)

ぜんしょうじ しほんぼくしょろくじみょうごう れんにょひつ

種別

書跡

所有者氏名

宗教法人善正寺

所有者住所

貝塚市王子796

時代

室町時代

指定年月日

平成13年2月5日

 

善正寺は当寺所蔵の近世文書「略縁起(えんぎ)」によると、もとは15世紀後半に土地の豪士出原善右衛門が仏法に帰依(きえ)して草創した真言宗道場でした。本願寺8世蓮如が紀州、泉州に布教に訪れた時にこの名号を授けられ、浄土真宗に改宗したと伝えます。

「南無阿弥陀仏」の6文字を書いた六字名号は、本願寺が浄土真宗の教えを広めるために、本尊として各地の道場などに与えたものです。8世蓮如や9世実如は自ら筆をとり、多く製作し布教を行ったとされています。

本寺に伝わるものは文字が太く、筆の走りがやや遅く感じられますが、東本願寺所蔵品と酷似し、虎斑(とらふ)と呼ばれる文字のかすれが認められます。蓮如真筆とされる大阪市願泉寺所蔵品とも酷似し、花押(かおう)等は無いですが蓮如真筆と言えます。この地域での浄土真宗の広まりや根来衆との関係、貝塚寺内町の成立を考える上での貴重な資料と言えます。

 

縁起

社寺、仏像、宝物などの由来。また、それを記した文書

帰依

神仏や高僧を深く信仰し、その教えに従い、その威徳を仰ぐこと

虎斑

墨の擦(す)れによってできた虎の体表のような模様

花押

署名の一種で、名前の字を図案化したもの

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