妙順寺 紙本墨書六字名号 蓮如筆
妙順寺 紙本墨書六字名号 蓮如筆 1幅
みょうじゅんじ しほんぼくしょろくじみょうごう れんにょひつ
種別
書跡
所有者氏名
宗教法人妙順寺
所有者住所
貝塚市三ツ松1330
時代
室町時代
指定年月日
平成13年2月5日
妙順寺は、当寺所蔵の近世文書「傳言記(でんごんき)」によると、本願寺8世蓮如が布教のためこの地を訪れた際、当地の豪族である南兵衛太郎が浄土真宗に帰依(きえ)し、道円の法名を授けられて作られた道場を起源とされています。
「南無阿弥陀仏」の6文字を書いた六字名号は、本願寺が浄土真宗の教えを広めるために、本尊として各地の道場などに与えたものです。8世蓮如や9世実如は自ら筆をとり、多く製作し布教を行ったとされています。
本寺に伝わるものは筆跡が躍動感にあふれ、虎斑(とらふ)と呼ばれる文字のかすれが認められます。蓮如真筆とされる大阪市願泉寺所蔵品とも酷似し、花押(かおう)等は無いですが蓮如真筆と言えます。布教の際のものと考えられます。この地域での浄土真宗の広まりや根来衆との関係、貝塚寺内町の成立を考える上での貴重な資料と言えます。
帰依
神仏や高僧を深く信仰し、その教えに従い、その威徳を仰ぐこと
虎斑
墨の擦(す)れによってできた虎の体表のような模様
花押
署名の一種で、名前の字を図案化したもの
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更新日:2019年06月14日