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妙順寺 紙本墨書六字名号 蓮如筆

更新日:2019年06月14日

妙順寺 紙本墨書六字名号 蓮如筆 1幅

妙順寺紙本墨書六字名号(蓮如筆)

みょうじゅんじ しほんぼくしょろくじみょうごう れんにょひつ

種別

書跡

所有者氏名

宗教法人妙順寺

所有者住所

貝塚市三ツ松1330

時代

室町時代

指定年月日

平成13年2月5日

 

妙順寺は、当寺所蔵の近世文書「傳言記(でんごんき)」によると、本願寺8世蓮如が布教のためこの地を訪れた際、当地の豪族である南兵衛太郎が浄土真宗に帰依(きえ)し、道円の法名を授けられて作られた道場を起源とされています。

「南無阿弥陀仏」の6文字を書いた六字名号は、本願寺が浄土真宗の教えを広めるために、本尊として各地の道場などに与えたものです。8世蓮如や9世実如は自ら筆をとり、多く製作し布教を行ったとされています。

本寺に伝わるものは筆跡が躍動感にあふれ、虎斑(とらふ)と呼ばれる文字のかすれが認められます。蓮如真筆とされる大阪市願泉寺所蔵品とも酷似し、花押(かおう)等は無いですが蓮如真筆と言えます。布教の際のものと考えられます。この地域での浄土真宗の広まりや根来衆との関係、貝塚寺内町の成立を考える上での貴重な資料と言えます。

 

帰依

神仏や高僧を深く信仰し、その教えに従い、その威徳を仰ぐこと

虎斑

墨の擦(す)れによってできた虎の体表のような模様

花押

署名の一種で、名前の字を図案化したもの

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