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水間千本搗餅つき

更新日:2019年06月13日

水間千本搗餅つき

水間寺千本搗餅つき

水間千本搗餅つき

みずませんぼんづきもちつき

種別

無形民俗

所有者氏名

水間千本搗餅つき若中保存会

所有者住所

貝塚市水間638 水間寺内

指定年月日

平成10年2月23日

 

水間寺の開創については、天平(てんぴょう)年間(729年~749年)に聖武(しょうむ)天皇の勅命を受けた僧行基(ぎょうき)が、十六童子(じゅうろくどうじ)の導きにより、水間「観音出現の滝」で白髪の老人から観音菩薩像を授けられたという伝説があります。その時、行基と童子たちが餅をついて供養を行ったのが、この行事の起源と伝えられています。

本行事は、毎年1月2、3日に、水間の集落の“若中” (わかちゅう)とよばれる座中(ざなか)の男子によって執り行われています。全員が白いハッピにえび茶の袴(はかま)、緋(ひ)だすきの姿で、8名1組で2臼ずつを搗きます。8名が餅を搗きながら、杵で餅を高く差し掲げ、上げ下ろしし、決まった掛け声をかけ、音頭が歌われます。音頭の歌詞にはご詠歌(えいか)や地元の風物(ふうぶつ)に因んだものなどが数種あります。

寺院を核とした座組織に立脚した正月行事として村ぐるみで継承されており、他に類を見ない貴重な伝統行事です。

 

十六童子

水間寺の開創伝説に登場する16人の子どもの姿をした神さまで、現在の貝塚市清児(せちご)の辺りで現われたことから清児の地名の由来ともなっている

若中

水間寺の寺座に「座入り」(座に加入すること)した者のうち、若座(座入りした者のうち60歳までの者)の父親が健在の長男のこと

座中

水間寺の寺座の構成員のこと

緋だすき

緋色(火のような深紅の色)の生地でつくられたたすき

ご詠歌

霊場めぐりの巡礼者などが歌う仏の徳などをたたえた歌

風物

ある土地の生活、行事に関係のある事物

参考 水間寺の寺座

水間寺を核に作られた水間地区の人的組織で、その起源は中世まで遡るといいます。「座中」と呼ばれる構成員は、水間地区の座筋の家(座に加入する資格をもつ家のこと)に生まれた男子に限られます。座筋の家の男子は出生時に水間寺へ届け出され、数え15歳になると座入り(座に加入すること)します。60歳までは「若座」と呼ばれ、そのうち父親健在の長男を「若中」と呼びます。60歳になると得度(僧侶になること)を行い、水間寺の寺僧となり、その管理運営や年中行事を行います。

この記事に関するお問い合わせ先

教育部 文化財保存活用室

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ファックス:072-433-7053
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