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地蔵堂古墳群1号墳 周溝出土須恵器・3号墳 周溝出土須恵器

更新日:2021年03月19日

地蔵堂古墳群1号墳 周溝出土須恵器 12点(高坏4点、高坏蓋4点、器台、台付有蓋壺、壺、耳付無蓋高坏)

地蔵堂古墳群3号墳 周溝出土須恵器 9点(坏3点、坏蓋3点、高坏、甕、壺)

1号墳周溝出土須恵器高坏、高坏蓋

地蔵堂古墳群1号墳 周溝出土須恵器 高坏と高坏蓋

3号墳周溝出土須恵器坏、坏蓋

地蔵堂古墳群3号墳 周溝出土須恵器 坏と坏蓋

じぞうどうこふんぐん1ごうふん しゅうこうしゅつどすえき

じぞうどうこふんぐん3ごうふん しゅうこうしゅつどすえき

種別

考古資料

所有者氏名

貝塚市

所有者住所

貝塚市畠中1-17-1

時代

古墳時代中期

指定年月日

平成18年11月10日

 

地蔵堂古墳群は、昭和56年に始まった貝塚市立南小学校の校舎、体育館増築に伴う発掘調査において初めてその存在を認識した埋没古墳群です。これまでの調査において、円墳4基、方墳2基の合計6基の古墳を確認しています。古墳はいずれも約10メートル前後の規模のもので、幅約2~3メートルの周溝が巡ります。1号墳は円墳、3号墳は方墳で、周溝内からまとまって須恵器が出土しました。これらの須恵器は古墳に供えられたものと考えられます。

1号墳からは高坏(たかつき)4点、高坏蓋(たかつきふた)4点、器台(きだい)、台付有蓋壺(だいつきゆうがいつぼ)、壺、耳付無蓋高坏(みみつきむがいたかつき)が出土しており、3号墳からは坏(つき)3点、坏蓋(つきふた)3点、高坏、甕(かめ)、壺が出土しています。いずれも陶邑古窯址群(すえむらこようしぐん)において製作されたもので、古墳時代中期(5世紀前半)に位置づけられます。

地蔵堂古墳群は、和泉に前方後円墳が築かれなくなり、各地で小規模古墳群が築かれるようになった時期のものです。これらの須恵器は、こうした小規模古墳群における古墳での祭りの状況を示すとともに、陶邑からの須恵器流通状況を考える上で重要な資料です。

陶邑古窯址群

大阪府の堺市から和泉市にかけての丘陵地にひろがる日本最大の須恵器(すえき)の古窯跡群

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ファックス:072-433-7053
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