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和泉葛城山ブナ林

更新日:2020年05月29日

和泉葛城山ブナ林

和泉葛城山ブナ林の写真

和泉葛城山ブナ林

いずみかつらぎさんぶなりん

種別

天然記念物

所有者氏名

蕎原・木積町会他

所有者住所

貝塚市蕎原・木積

指定年月日

大正12年3月7日

 

和泉葛城山ブナ林は、貝塚市蕎原と岸和田市塔原にまたがる和泉葛城山(標高858メートル)の北斜面に広がる原生林で、岸和田市域と合わせて約8ヘクタールが国の天然記念物に指定されています。

ブナは日本特産の植物で、中部地方以北や日本海側に広く分布していますが、太平洋側ではもともと分布が狭く、1,000メートル程度の山で見られるのが普通です。ところが和泉葛城山のブナ林は、太平洋側で、位置的にも南限に近く、しかも低い山で見られるなど他地域には見られない条件をもつことから、大正12年(1923年)に国の天然記念物に指定されました。大阪府下でごくわずかに残る自然のままの森としても大切なものです。

天然記念物指定当時は 、直径30センチメートル以上のブナが約1,800本あったとされていますが、近年、ブナの大木が次々と枯れ、林内に後継樹となる若木がほとんど見られないなど、個体数が激減しています。さらには地球温暖化も影響して、和泉葛城山のブナ林が絶滅する危険性が懸念されるようになりました。

そのため 、現在岸和田・貝塚両市の教育委員会では、ブナ林を健全な状態で将来に引き継ぐために、学識経験者等の指導を得ながら保護増殖活動を継続しています。

この記事に関するお問い合わせ先

教育部 文化財保存活用室

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ファックス:072-433-7053
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