願泉寺表門
願泉寺表門 1棟
願泉寺表門
がんせんじおもてもん
種別
重要文化財(建造物)
所有者氏名
宗教法人願泉寺
所有者住所
貝塚市中町5-1
時代
江戸時代 延宝7年(1679年)
規模
四脚門
指定年月日
平成5年8月17日
願泉寺は、山号を「金凉山」といい、浄土真宗本願寺派の寺院です。貝塚寺内町(じないまち)の中心寺院で、天正11年(1583年)から同13年まで紀州より本願寺第11代顕如(けんにょ)らが移住し本願寺が置かれました。慶長12年(1607年)には西本願寺第12代准如(じゅんにょ)より寺号を授けられ、同15年(1610年)住職卜半(ぼくはん)家の2代了閑(りょうかん)は徳川家康より寺内諸役免許の黒印状(こくいんじょう)を与えられ、以後同家は貝塚寺内の地頭(領主)となり、明治4年(1871年)までその支配が続きました。江戸時代初期には本願寺が東・西に分かれましたが、願泉寺は戦前まで東・西本願寺に属していました。
表門は、規模が大きな四脚門で、屋根は切妻造、本瓦葺とします。正面の冠木長押(かぶきなげし)上に龍の彫物(元禄3年・1690年制作銘)、四周組物間(ししゅうくみものかん)に透彫の彫物を置くなど、全体的に極めて装飾性に富んでいます。願泉寺所蔵『手鑑』に「一、門延宝七ヨリ六拾八年」とあることから、延宝7年(1679年)の建立と考えられています。
黒印状:黒い印肉をつけて押された印のある文書
冠木長押:門などの上方にあって柱と柱をつなぐ冠木としてとりつけられた長押。長押は、柱と柱との間を、柱の側面から水平に打ちつけた材木のこと
四周組物間:四周の各柱上にある組物と組者の間
「組物」とは斗(ます)や肘木(ひじき)などの部材で構成されるもので、柱の上にのり屋根や軒を支える構造物
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更新日:2019年12月09日