願泉寺銅鐘
願泉寺銅鐘 1口
願泉寺銅鐘
がんせんじどうしょう
種別
有形文化財(工芸品)
所有者氏名
宗教法人願泉寺
所有者住所
貝塚市中町5-1
時代
鎌倉時代 貞応3年(1224年)
指定年月日
昭和45年2月20日
願泉寺は、山号を「金凉山」といい、浄土真宗本願寺派の寺院です。貝塚寺内町の中心寺院で、天正11年(1583年)から同13年まで紀州より本願寺第11代顕如らが移住し本願寺が置かれました。慶長12年(1607年)には西本願寺第12代准如より寺号を授けられ、同15年(1610年)住職卜半家の2代了閑は徳川家康より寺内諸役免許の黒印状を与えられ、以後同家は貝塚寺内の地頭(領主)となり、明治4年(1871年)までその支配が続きました。江戸時代初期には本願寺が東と西に分かれましたが、願泉寺は戦前まで東西本願寺に属していました。
願泉寺の銅鐘は、銘文によると大和国広瀬郡箸尾郷大福寺(奈良県北葛城郡広陵町所在の真言宗寺院)の鐘として、鎌倉時代初期の貞応3年(1224年)2月に鋳造されたものです。その後、康正2年(1456年)4月、木島庄水間寺(貝塚市水間所在の天台宗寺院)に買い取られ、さらに天正13年(1585年)11月、卜半斎「了珍」(願泉寺卜半家初代)を願主(がんしゅ)として「海塚之寺内」に買い取られたものです。
黒印状
黒い印肉をつけて押された印のある文書
願主
仏像や寺院を建立するなどして善行を積もうという願いを起こす人のこと
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更新日:2019年12月09日