ともに生きる 子どもたちが学んだ多様性 問合せ先:人権政策課072-433-7160 万博での体験や学校での取組みを通して、子どもたちはどんなことを感じ、どんな未来を思い描いたのでしょうか。 大阪・関西万博では「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げ、万博に関わるすべての人の人権を尊重することを目的とした「人権方針」が策定されました。この人権方針は、万博が終了しても我々に引き継がれ、持続可能な社会につながっていきます。 未来を担う子どもたちの視点を通して、私たちも人権を大切にする社会について考えてみませんか。 西小4年 たくさんのパビリオンを見学しましたが、国連パビリオンが一番記憶に残りました。なぜなら、迫力がある映像と、タッチパネルを使って操作するのが楽しかったからです。国連パビリオンで本をもらいました。面白そうな本なので、また読んでみます。写真も撮れたので教室でかざってもらうのが楽しみです。   葛城小6年 会場の中に入って思ったのは「さすが、万博!」でした。なぜなら、人の多さ・バスの多さ・建物の大きさ・迫力がすごかったからです。「迷子になりそう。」と思ったけれど、ならずに済みました。最後の校外学習は、本当につかれたけれど、未来都市のA・B・C館は全部とても面白かったです。特に、C館の水・電気・空気のパフォーマンスは、見ていて楽しいし、いろいろな体験もできて面白かったです。コモンズD館では、いろいろなきれいなアクセサリーが展示されていたり、おしゃれな展示や面白い展示もたくさんあったりして楽しかったです。 永寿小3年 コモンズB館でしおりにいろんな国のスタンプをおせて外国の名前が知れました。大屋根リングで一しゅうしたのがたのしかったです。 中央小4年 アメリカパビリオンでは、テクノロジーを感じました。ほかのパビリオンを見て、いろんな人や国、文化があるんだなと思いました。そして何より、万博のスケールが大きいと感じました。 行く前は、どんなところか少し不安でした。でも、実さいに行ってみるとミャクミャクがいたり大きなガンダムがあったりして、歩いているだけでも楽しかったです。 万博のテーマである「いのち」についても感じることができました。 東山小2年 日本のはた・カナダのはた・中国のはたなど・世かいのはたが、いっぱいあってすごかったです。 アルジェリアとチリのパビリオンに行きました。アルジェリアの中は、いろいろなものがおかれていてすごいと思いました。チリには、たくさんのひつじの毛で作られたテントがありました。それがきれいでした。 木島小5年 NTTパビリオンの入り口がとても魅力的な場所でした。自分で自分の未来は何色になって欲しいか決めて、決めた色のリボンを結び、みんなで一つのきれいな場所にするというものです。私はオレンジにしました。理由は明るく楽しい未来になってほしいからです。一つの色しかなかったらこんなにきれいなものはできていないと思うので「みんなちがってみんないい」と改めて知ることができました。万博は観光地だけではなくて、人と人をつなげてくれる一つの場所だと思いました。 北小3年 わたしが万ぱくで見つけたやさしさは点字ブロックです。点字ブロックは道だけじゃなくてトイレの中やならぶろうかにまでありました。あとは、地図に外国人客が読めるように英語や目が見えない人のために点字もいろいろな形でありました。ほかにわたしが見つけたのは、車椅子が入れるように広くなった個室のトイレです。わたしは「いろいろなくふうがあるんだな。」と思いました。 二色学園9年生 様々な国の文化に触れることができて良い経験になった。それぞれの国で掲げている目標は違ったけれど独自の視点で未来について考えているところがおもしろいと思った。各国の力を集めて次の世代にも伝えていこうとする国や基礎を造っていくというような工夫もあった。私たちの未来は一人ではなく、たくさんの力が必要だと感じた。 市内小学校における取組み 問合せ先:学校教育課072-433-7108 東小学校  校内に「ひがしワールドリング」と名付けた掲示を設け、大阪・関西万博の海外パビリオン紹介や大屋根リングを表現しています。  子どもたちは自由に「わかばカード」を手に取り、世界について知ったことや未来への願いを書いて模造紙の掲示物に貼り付けています。掲示には各国のことを調べて学んだことを記入することもできます。また、集会では、日本語指導担当の教員が世界の文化や生き物を紹介することがあり、その学びや感想をカードに書く児童もいます。さらに、平和学習と結びつけて「平和への願い」を書き込む姿も見られます。大屋根リングには「多様でありながらひとつ」という意味が込められており、「ちがうことはゆたかなこと」と感じながら、多様性や共生について考える機会となっています。 津田小学校  万博をテーマに学年ごとに特色ある取組みを進めています。1・2年生は運動会で「おどってみよう!せかいのダンス」と題し、マイムマイムなど世界の踊りを披露しました。さらに1970年大阪万博の「世界の国からこんにちは」に合わせたダンスもあり、最後は保護者や来賓も一緒に踊って交流を深めました。6月に予定していた万博校外学習は荒天で中止となりましたが、縦割り班で給食を食べる「ハッピーランチ」を行い、6年生が万博クイズを出して盛り上がりました。教室でバーチャル万博を視聴したクラスもありました。  6年生は英語で漫才を披露する「EMO-1グランプリ」に挑戦し、校内審査を通過したグループが全校の前で発表し、府内予選を通過した代表者が夏休みに万博会場で披露しました。2学期の学習発表会では3年生がテーマソング「この地球の続きを」を合唱し、ミャクミャクをモチーフにした飾りで会場を沸かせました。万博を通して、子どもたちは多様な文化に触れ、主体的に学びを深めています。 南小学校 今年度「国際理解・多文化共生」をテーマに総合的な学習を進めています。ねらいは、国への理解を深める学びを通して「共に生きる」ことを考え、将来の共生社会につながる力を育てることです。  4月にテーマを発表し、6月の運動会では「この地球の続きを」のダンスを披露し、万博への意識を高めました。その後、一人2カ国を調べて国旗を描き、万国旗として廊下に掲示しました。  9月に行った万博での校外学習では、スタンプラリーや「いただき隊」と名付けた活動を行いました。「いただき隊」は、互いの文化を取り入れて新しいものを生み出すという思いを込めたもので、子どもたちはパビリオンのクルーにインタビューし、様々な国の魅力を発見しました。学習を重ねる中で、文化のちがう人が安心して過ごせるように、自分たちに何ができるかを考える姿が見られるようになりました。今後はコリアタウンでの校外学習や留学生との交流を通して、さらに学びを深めます。