第3章 介護予防・生きがいづくりの推進 1 健康づくりの推進 (1)介護予防の推進   @ 介護予防の普及・啓発  健診・医療・介護のデータ等(KDBデータ*)を活用し、高齢者の健康課題を整理すると ともに、フレイルを把握するための質問票を用いて、フレイルの早期発見と身体の状態にあっ た適切な介護予防事業等につなげるなど、健康寿命*の延伸に努めます。  また、地域の団体が主催する講座やコスモス市民講座*への講師派遣を通して、介護予防に 資する基本的な知識の普及啓発を図るとともに、町会・自治会や老人クラブ等の団体に対し、 地元町会館等で介護予防教室を開催し、高齢者自身が介護予防に取り組めるよう支援します。  さらに、連携協力に関する包括協定を締結している大阪河アリハビリテーション大学と協働 し、認知症予防についての知識の向上、認知・運動機能測定等、住民主体の介護予防活動を推 進します。   ◆介護予防教室   平成30年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度 令和5年度 (実績) (実績) (見込み) (見込み) (見込み) (見込み) 実施回数(回) 85 73 20 40 75 80 延参加者数(人) 1,721 1,800 350 700 1,900 2,000  ※令和2年度は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、実績が減少しています。   ◆健康教室   平成30年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度 令和5年度 (実績) (実績) (見込み) (見込み) (見込み) (見込み) 卓球 参加者数(人) 99 120 80 90 120 120 ボウリング 参加者数(人) 90 90 60 70 90 90 乗馬 延参加者数(人) 88 79 75 75 80 80 水中運動 参加者数(人) - - 50 50 50 50  ※令和2年度は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、実績が減少しています。   A 地域における主体的な介護予防活動の支援  フレイル予防や認知症予防につながる活動の場として、身近な町会館・自治会館等で「とき めきの場(通いの場*)」があります。令和2年度現在29箇所あり、今後も定期的、継続的に実 施できるよう支援していくとともに、さらに開催箇所数が増えるよう周知等を行います。また 「ふれあい喫茶」開催への支援、市内の社会資源を活用した各種健康教室を開催するなど、地 域の多様な場における介護予防の取組みを推進します。  さらに、地域での介護予防活動をより効果的なものにするため、リハビリテーション*専門職 等が通いの場等に積極的に関与できるよう努めます。 ◆つげさんお元気体操グループ活動支援   平成30年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度 令和5年度 (実績) (実績) (見込み) (見込み) (見込み) (見込み) グループ数(組) 6 2 0 2 3 3 実施回数(回) 15 4 0 10 15 15 延参加者数(人) 203 65 0 100 150 150  ※令和2年度は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、実績が減少しています。   ◆ときめきの場   平成30年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度 令和5年度 (実績) (実績) (見込み) (見込み) (見込み) (見込み) 実施箇所(箇所) 36 44 29 35 46 49 実施事業数 47 78 55 60 80 84  ※令和2年度は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、実績が減少しています。 ?       ? B 高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施  フレイル*対策を含めた介護予防をより効果的に推進するため、健診・医療・介護のデータ等 (KDBデータ*)から得られる情報を解析し、高齢者の健康状態の把握と健康課題を整理して いきます。また庁内関係課や医師会等の関係者との情報共有を図り、地域の実情に応じた効果的 な事業展開の検討を進め、健康づくり事業と介護予防を一体的に実施していきます。   ? 2 生きがいづくりの推進と高齢者の社会参加の促進 (1)高齢者の生きがいづくりの推進   @ スポーツ・レクリエーション活動の促進  高齢者が生涯にわたってスポーツ・レクリエーション活動や自身の体力に応じた健康づくり に取り組めるよう、老人福祉センターにおいて、カラオケや体操、ダンス等のクラブ活動や講 座を開催します。   A 多様な学習機会と場の提供  NEWつるかめ大学(中央公民館)、ことぶきクラブ(山手地区公民館)、シルバーライフ(浜 手地区公民館)等の各公民館主催の高齢者向け講座や、コスモス市民講座*については、今後も プログラムに工夫を凝らし、高齢期をいきいきと過ごせるような取組みを進めるとともに、市 民福祉センターややすらぎ老人福祉センターにおける各種講座の開催により、高齢者の学習機 会や生きがいづくり、仲間づくりの場を提供します。  公民館や市民福祉センター等のクラブ活動をはじめ、高齢者の自主的な学習活動を促進する とともに、指導者の派遣、活動の場や活動成果の展示・発表の場の提供、相談、情報提供等の 支援により、グループ・サークルの育成・活動の支援に努めます。   ? (2)高齢者の社会参加の促進   @ シルバー人材センターとの連携  シルバー人材センター*では、自己の労働能力を活用し、自らの生きがいの充実や社会参加を 希望する高齢者に対して、臨時・短期的な就業の場を提供します。   また、高齢者の多様化する就労ニーズに対応するため、技能講習会等の充実を図り、高齢者 の就労を促進します。高齢者の経験を生かした仕事が生きがいへとつながるよう、希望とのミ スマッチをなくすことに努めます。  介護予防・日常生活支援総合事業のうち、介護予防・生活支援サービス事業の実施に関して 連携を図っていきます。   A 就労への支援  高齢者が培ってきた知識・経験・技能等を生かし、就労を通じて社会貢献ができるよう、高 齢者の雇用促進等、事業者への普及啓発を行います。  また、役割がある形での高齢者の社会参加等を促進する観点から、就労的活動支援コーディ ネーター*の配置についても検討します。   B ボランティア活動の促進  社会福祉協議会*等関係機関と連携し、地域福祉にかかわるボランティア*団体やNPO*との 相互交流の促進や、社協ボランティア連絡会の活動の支援を行うとともに、小地域ネットワー ク*活動や公民館等を拠点とするボランティア団体の活動支援等、ボランティア確保・活動に向 けてバックアップを行います。  また、生涯学習活動の中で自主的に発足した各種ボランティア団体への支援を行います。若 い世代からシニア世代まで幅広い世代に対して、経験や知識、技術を活用した福祉、環境、観 光、防災、まちづくり等、幅広い分野でのボランティア・地域活動に関する普及・啓発、福祉 教育や講座等の学習機会を提供し、地域における新たな生活支援の担い手の掘り起こしと育成 を行います。さらに、そういった人々が活躍するための機会と場の提供、それらの情報発信を 行います。   1