第7章 介護保険サービスの見込み 1 第8期計画における実績及び計画対比  第8期計画におけるサービスの利用状況をみると、訪問看護や居宅療養管理指導などの医療 系のサービス、また訪問入浴介護、介護予防通所リハビリテーション*及び定期巡回・随時対応 型訪問介護看護*等が計画値を上回っています。一方、通所リハビリテーション、介護医療院*、 介護予防認知症対応型通所介護及び介護予防小規模多機能型居宅介護*等で計画値を下回って います。   (1)介護保険サービスの現状と事業量推計 @ 居宅・介護予防サービス  原則として在宅で生活しながら、訪問により受けるサービスや、通所して受けるサービス、 また、状態に応じて入所して受けるようなサービスを提供します。 ア)訪問介護  ホームヘルパー*等が家庭を訪問し、食事、入浴、排泄等の身体介護や、炊事、掃除等の生活 援助を行っています。また、通院等のための乗車または降車の介助も行っています。 ※令和12年度、令和17年度、令和22年度については、現在の実績に基づいた現時点での見込み量であ り、今後変更となる場合があります。(以下サービスについても同様) ? イ)訪問入浴介護/介護予防訪問入浴介護  入浴設備や簡易浴槽を積んだ移動入浴車等で家庭を訪問し、看護師等が入浴の介護を行って います。 ウ)訪問看護/介護予防訪問看護  訪問看護ステーションや医療機関の看護師等が家庭を訪問して、主治医と密接な連携を取り ながら、療養上の世話または、必要な診療の補助を行っています。 ? エ)訪問リハビリテーション/介護予防訪問リハビリテーション  医師の指示に基づき、理学療法士*や作業療法士*が家庭を訪問して、リハビリテーション* を行っています。 ? オ)居宅療養管理指導/介護予防居宅療養管理指導  医師、歯科医師、薬剤師等が通院困難な要介護者等の家庭を訪問して、療養上の管理や指導 を行っています。   カ)通所介護  デイサービスセンター等で、食事、入浴の提供や、日常動作訓練、レクリエーション等を行 っています。 ? キ)通所リハビリテーション/介護予防通所リハビリテーション  介護老人保健施設*や医療機関等で、医師の指示に基づき、理学療法士*や作業療法士*による リハビリテーション*を行っています。 ? ク)短期入所生活介護/介護予防短期入所生活介護  介護老人福祉施設*等に短期間入所し、日常生活上の世話や機能訓練等を受けることができま す。 ? ケ)短期入所療養介護/介護予防短期入所療養介護  介護老人保健施設*等に短期間入所し、看護、医学的管理下の介護等を受けることができます。 コ)特定施設入居者生活介護/介護予防特定施設入居者生活介護  有料老人ホーム等に入所している要介護者等に、入浴、排泄、食事等の介護等の日常生活上 の世話や機能訓練を行っています。 ? サ)福祉用具貸与/介護予防福祉用具貸与  心身の機能が低下した要介護者等に、日常生活の自立を助ける用具の貸し出しを行っていま す。 シ)特定福祉用具販売/特定介護予防福祉用具販売  要介護状態*区分にかかわらず、10万円を上限額とし(期間は1年間)、福祉用具*購入費を 支給しています。 ス)住宅改修/介護予防住宅改修  要介護状態*区分にかかわらず、20万円を上限額とし、住宅改修費を支給しています。 セ)居宅介護支援/介護予防支援  介護や支援が必要と認定された場合、事業者との利用調整及び介護サービス計画(ケアプラ ン)*を作成します。    ? A 施設サービス  原則として状態に応じた施設に入所し、そこで日常生活等の訓練や医学的管理のもとで、リ ハビリテーション*等をしながら生活できるサービスを提供します。入所した場合、1割(一定 以上の所得の方は2割または3割)負担のほか、居住費、食費、その他日常生活費の負担があ ります。   ア)介護老人福祉施設  介護老人福祉施設*(特別養護老人ホーム)に入所している常時介護を必要とし、在宅介護が 困難な要介護者に対して、食事、入浴、排泄等の日常生活の世話や健康管理等を行っています。  入所者は要介護3以上の方のみとなります。  第9期計画では整備の予定はありません。   イ)介護老人保健施設  介護老人保健施設*に入所している病状が安定し、リハビリテーションに重点を置いたケアが 必要な要介護者に対して、医学的な管理のもとで、日常生活の世話や機能訓練等を行っていま す。  入所者は要介護1以上の方のみとなります。  第9期計画では整備の予定はありません。   ? ウ)介護療養型医療施設(令和5年度末廃止)  介護療養型医療施設*に入所している急性期の治療が終わり、長期の療養を必要とする要介護 者に対して、療養上の管理、看護、医学的管理下の介護等を行っています。  入所者は要介護1以上の方のみとなります。 エ)介護医療院  「日常的な医学管理が必要な重介護者の受入れ」や「看取り・ターミナル」等の機能と、「生 活施設」としての機能を兼ね備え、介護療養型医療施設が持つ「医療」「介護」「生活支援」に 加え、「住まい」の機能を持った長期療養を目的とした施設です。  入所者は要介護1以上の方のみとなります。 ? B 地域密着型サービス  高齢者の方が、住み慣れた自宅や地域での生活を可能な限り継続できるようにするため、本 市では地域の特性に応じた多様で柔軟なサービスを提供してきました。引き続き各施設の整備 目標を設定し、計画的なサービス基盤の整備や質の高いサービスの確保を図っていきます。   ア)夜間対応型訪問介護  夜間、定期的な巡回訪問と通報により、居宅において入浴、排泄、食事等の介護や、その他 の日常生活上の世話を行っています。本市では、現在1か所事業所を整備しています。  第9期計画では整備の予定はありません。   イ)認知症対応型通所介護/介護予防認知症対応型通所介護  認知症高齢者を対象にデイサービスセンター等で、入浴、排泄、食事等の介護や、その他の 日常生活上の世話や、機能訓練を行っています。  第9期計画では整備の予定はありません。 ウ)小規模多機能型居宅介護/介護予防小規模多機能型居宅介護  小規模多機能型居宅介護*は、通いを中心として、居宅介護者の心身の状況、その置かれてい る環境や希望に応じて、訪問や泊まりを組み合わせてサービスを提供し、在宅での生活の継続 を支援しています。  1つの事業所からサービスが組み合わされ提供されるため、サービス間の調整が行いやすく 柔軟なサービス提供が可能です。本市では、現在3か所事業所を整備しています。  第9期計画では整備の予定はありません。   ? エ)認知症対応型共同生活介護  認知症*の高齢者が5〜9人で共同生活をしながら、家庭的な雰囲気のなかで、介護スタッフ により、食事、入浴、排泄等日常生活の支援や機能訓練を行っています。  本市では、現在7か所(12ユニット)事業所を整備しています。  第9期計画では整備の予定はありません。 オ)地域密着型特定施設入居者生活介護  入居定員が29人以下の介護専用型特定施設(介護付有料老人ホーム、ケアハウス等)の入居 者に対して、介護やその他日常生活上の世話、機能訓練等を介護保険で提供します。  本市では、特定施設入居者生活介護事業所が1か所あることから、第9期計画では整備の予 定はありません。 ? カ)地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護  地域密着型介護老人福祉施設(入所定員が29人以下の特別養護老人ホーム)の入居者に対し て、介護やその他日常生活上の世話、機能訓練等を介護保険で提供します。  本市では、現在山手圏域及び浜手圏域に1か所ずつ整備しています。 第9期計画では整備の予定はありませんが、令和22(2040)年に向けては必要と考えています。 整備の時期については今後の動向を踏まえ検討を行います。 キ)定期巡回・随時対応型訪問介護看護  重度者をはじめとした要介護高齢者の在宅生活を支えるため、日中・夜間を通じて、訪問介 護と訪問看護を一体的にまたはそれぞれが密接に連携しながら、定期巡回訪問と随時の対応を 行うサービスです。第9期計画では整備の予定はありません。 ? ク)地域密着型通所介護  小規模な通所介護事業所(利用定員18人以下)が、平成28年度から地域密着型サービス*に 移行しています。 ケ)看護小規模多機能型居宅介護  看護小規模多機能型居宅介護*は利用者・家族の状態やニーズに応じ、主治医との密接な連携 のもと、「通い」、「泊まり」、「訪問(看護・介護)」などの多様なサービスを一体的に提 供します。  第9期計画では整備の予定はありません。   ?   ◆地域密着型サービス*整備目標(必要利用定員総数・箇所数) 令和6年度 令和7年度 令和8年度 浜手 圏域 中央 圏域 山手 圏域 合計 浜手 圏域 中央 圏域 山手 圏域 合計 浜手 圏域 中央 圏域 山手 圏域 合計 認知症対 応型共同 生活介護 必要利用定員総数 (人) 36 36 36 108 36 36 36 108 36 36 36 108 箇所数 2 2 3 7 2 2 3 7 2 2 3 7 地域密着 型特定施 設入居者 生活介護 必要利用定員総数 (人) 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 箇所数 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 地域密着 型介護老 人福祉施 設入所者 生活介護 必要利用定員総数 (人) 29 0 20 49 29 0 20 49 29 0 20 49 箇所数 1 0 1 2 1 0 1 2 1 0 1 2 令和12年度 令和17年度 令和22年度 浜手 圏域 中央 圏域 山手 圏域 合計 浜手 圏域 中央 圏域 山手 圏域 合計 浜手 圏域 中央 圏域 山手 圏域 合計 認知症対 応型共同 生活介護 必要利用定員総数 (人) 36 36 36 108 36 36 36 108 36 36 36 108 箇所数 2 2 3 7 2 2 3 7 2 2 3 7 地域密着 型特定施 設入居者 生活介護 必要利用定員総数 (人) 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 箇所数 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 地域密着 型介護老 人福祉施 設入所者 生活介護 必要利用定員総数 (人) 29 0 20 49 29 0 20 49 29 29 20 78 箇所数 1 0 1 2 1 0 1 2 1 1 1 3  ※数値は累計値です。  ※令和12年度、令和17年度、令和22年度については、現在の実績に基づいた現時点での整備目標であり、今後変更と   なる場合があります。       1