貝塚市災害時要援護者避難支援計画策定の背景と趣旨

更新日:2011年06月23日

 自然災害が発生したとき、人びとの生命を守るという点から重要なことは、より安全と思われる場所へ円滑に避難できることです。しかしながら、高齢者や障害のある人をはじめ市民の中には、何らかの手助けなしには避難できない人も多くみられ、近年のゲリラ豪雨などに代表される突発的災害により、多くの人びとが死傷しているという実態があります。

 平成7年の阪神・淡路大震災や近年の豪雨災害などを契機に、災害時に弱い立場におかれる高齢者や障害のある人などへの情報伝達や早期救助・避難誘導・避難生活における配慮など多くの課題が明らかになり、「災害時要援護者」に対する避難支援対策の重要性が認識されるようになりました。

 

 本市では、昭和59年9月に「災害時の重度身体障碍者等の避難誘導・介助実施要領」を施行し、身体障碍者手帳1・2級の人や寝たきりの高齢者を避難誘導したり、介助をおこなう登録制度を設けています。

 また、平成18~19年度の2か年にわたり貝塚市民生委員・児童委員協議会のプロジェクトチームが「災害・緊急時に備えての取り組み」について検討をおこない、その結果を『災害・緊急時マニュアル』としてとりまとめました。これを受けて、市内の一部の地区では、民生委員・児童委員や町会(自治会)など地域組織が中心となった災害時要援護者の把握や避難支援のあり方の検討などの取り組みが先行して進められています。

 「貝塚市災害時要援護者避難支援計画」は、以上のような本市を取り巻く状況とともに、計画策定にあたり実施した介護保険認定者と障碍者手帳所持者を対象にしたアンケート、関係団体・事業者へのヒアリングなどの結果をふまえ、貝塚市地域防災計画の内容を具体化した災害時要援護者の避難支援対策について、その基本的な考え方と取り組み方向を明らかにするために策定するものです。

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