常福寺木造菩薩立像
常福寺木造菩薩立像 1躯

じょうふくじもくぞうぼさつりゅうぞう
種別
彫刻
所有者氏名
宗教法人常福寺
所有者住所
貝塚市蕎原467
時代
平安時代後期(12世紀)
法量
像高100.8センチメートル
指定年月日
平成14年1月31日
常福寺は永正9年(1512年)の開創で、もとは真言宗に属していましたが、江戸時代の元禄年間(1688年から1704年まで)に浄土宗に改宗したとの伝承がある寺です。
菩薩立像は、桧材の割はぎ造、肉身部は金泥(きんでい)塗り、衣部は漆箔(しっぱく)仕上げの像です。細みでなで肩の優しい姿をしており、平安時代後期12世紀の作品と考えられます。左に腰をひねっているところと両手の構えから、もとは薬師如来の脇侍(きょうじ)である日光菩薩かと推測されます。葛城山麓地域の仏教文化の系譜を考えるうえで貴重な作例です。
金泥
金の粉末を膠水で溶いて顔料としたもの
脇侍
中尊をはさんで左右に侍する仏像のことで、釈迦如来に侍するのが文殊菩薩と普賢菩薩
系譜
もののつながり、系統
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更新日:2019年06月14日