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近木川河口の動物

更新日:2021年02月03日

鳥類

ヒドリガモ。カモ科。冬鳥。全長48センチメートル前後。鳥の全長は、嘴の先から尾羽の先までの長さを仰向けにして測定した長さです。オスの成鳥の頭部の赤褐色、および額から頭部にかけてのクリーム色が特徴的です。背面は灰色が基調で、尾に近づくほど黒色になります。メスは褐色が基調です。オスとメスとも、細かな模様が入っています。水生植物、海藻、海草など植物食が主ですが、水生昆虫や軟体動物を食べることもあります。この画像は2羽が水面にいるところを撮影したもので、2羽とも右向きです。

ヒドリガモ (向井康夫さん撮影)

ヨシガモ。カモ科。冬鳥。全長48センチメートル前後。オスは顔から首の後ろにかけての光沢のある緑色が目立ちます。頭頂は茶色で、体は灰色です。メスは茶色が基調となります。嘴はオスとメスとも黒色です。主に植物食で、種子、水生植物、海藻などを食べます。この画像は、水面にいるオスを撮影したもので、こちらを向いています。

ヨシガモ (食野俊男さん撮影)

カルガモ。カモ科。留鳥で1年中見られます。全長61センチメートル前後。全体的に濃い茶色をしていますが、顔と胸は色が、うすいです。嘴は黒色で先端が黄色です。脚はオレンジ色です。オスとメスの見分けが難しいカモです。主に植物食で、植物の葉や種子などを食べます。この画像は、水面を泳いでいる1羽を撮影したもので、右向きです。

カルガモ (向井康夫さん撮影)

オナガガモ。カモ科。冬鳥。オスとメスで体サイズが異なり、オスは全長75センチメートル前後で、メスは全長53センチメートル前後です。オスは頭頂から首にかけて栗色で、胸から首の後ろにかけての白い帯が特徴です。メスは全体的に茶色です。オスとメスとも、尾羽が他のカモよりも長いのが、和名の由来です。この画像は、水面にいるオス1羽を撮影したもので、右向きです。

オナガガモ

コガモ。カモ科。冬鳥。全長37センチメートル前後。コガモは、ふつうに見られるカモの仲間では、最も小型です。オスは頭が赤茶色で、眼の周りから頭の後ろにかけて緑色の帯が入ります。メスは全体的に茶色っぽい色をしています。植物食で、水草や、水中の石についた藻を食べます。この画像は、水面にいるオス1羽を撮影したもので、左向きです。

コガモ (向井康夫さん撮影)

ホシハジロ。カモ科。冬鳥。全長45センチメートル前後。オスとメスで体色が違います。オスは体が白っぽい灰色で、頭が赤褐色、胸が黒色です。メスは体が灰色で、頭と胸が褐色です。雑食性ですが、植物(種子、葉、芽など)の方を好みます。この画像の中央には、岸に上がったオス1羽が写っていて、右向きです。この画像の左側には、岸辺で腹を地面につけて休んでいる2羽の一部が写っています。

ホシハジロ

スズガモ。カモ科。冬鳥。全長45ミリメートル前後。オスとメスで体色が違います。オスは腹が白色で、顔から胸と尾が黒色です。背中側は白色と黒色の細かな縞模様になっています。メスは全体的に茶色で、嘴の付け根に円形の白い斑紋があるのが特徴です。潜水して、主に貝などを食べます。この画像は、岸辺に上がったオス1羽を撮影したもので、右向きです。

スズガモ

ハシビロガモ。カモ科。冬鳥。全長50ミリメートル前後。嘴の先が幅広いのが和名の由来です。オスとメスで体色が違います。オスは、頭が緑色、胸が白色、わき腹が赤茶色です。メスは全体的に茶色です。植物食が主ですが、昆虫、軟体動物、魚類なども食べます。この画像は、水面にいる1羽のオスを撮影したもので、左向きです。

ハシビロガモ

カンムリカイツブリ。カイツブリ科。冬鳥。全長56センチメートル前後。頭頂、首の後ろ側、背中側が灰色で、他は白色です。動物食で、魚類、両生類、水生昆虫などを食べます。潜水して魚類を捕食することもあります。この画像は、水面にいる1羽のオスを撮影したもので、右向きです。

カンムリカイツブリ

カワウ。ウ科。留鳥。全長82センチメートル前後。河口、川、池で見られます。全体的に黒っぽい色をしています。顔は白色で、嘴の付け根が、うすい黄色です。水に潜って、魚を捕ります。この画像は、海辺で翼を広げているところを撮影したもので、胴体は向こう向きで、頭を右にひねっています。

カワウ (食野俊男さん撮影)

アオサギ。サギ科。サギの仲間は首が長いのが特徴です。留鳥。全長93センチメートル前後。川、池、海岸で見られる大きなサギです。頭部は白色で、眼の上から後頭部にかけて黒帯が入り、胸、腹、羽根は、青灰色です。嘴と脚は黄褐色です。動物食で、主に、魚類、甲殻類、両生類などを食べます。この画像は、水辺で、体を立てて止まっている1羽を撮影したもので、右向きです。

アオサギ (食野俊男さん撮影)

ダイサギ。サギ科。留鳥。全長90センチメートル前後。川や池で見られます。全体に白色です。嘴は黄色、脚は黒色ですが、繁殖期には色が変わります。動物食で、魚類、甲殻類、両生類などを食べます。この画像は、海の浅い場所を歩いている1羽を撮影したもので、右側に移動しています。

ダイサギ (食野俊男さん撮影)

コサギ。サギ科。留鳥。全長61センチメートル前後。川や池で見られます。全体に白色です。嘴と脚は黒く、足指は黄色です。繁殖期には色が変わります。動物食で、魚類、甲殻類、両生類などを食べます。この画像は、汽水域の浅瀬を歩いている1羽を撮影したもので、右側に移動しています。

コサギ

チュウサギ。サギ科。夏鳥。全長69センチメートル前後。水田などに生息します。全体に白色です。嘴と脚は黒色です。動物食で、魚類、甲殻類、両生類などを食べます。この画像は、飛び立った瞬間の1羽を撮影したもので、右上に向かっています。

チュウサギ (五藤武史さん撮影)

ササゴイ。サギ科。夏鳥。全長52センチメートル前後。川や池で見られます。額から後頭にかけてが青味がかった黒色、羽根が紺色で、胸と腹は青灰色、嘴は黒色、脚は黄色です。動物食で、主に、魚類、甲殻類、両生類などを食べます。水辺で待ち伏せて獲物を狙っている姿を見かけます。この画像は、干上がった岸辺にある石の上にいる1羽を撮影したもので、右向きです。

ササゴイ (食野俊男さん撮影)

ゴイサギ。サギ科。留鳥。全長58センチメートル前後。池、川、海岸沿いで見られます。頭頂、背、羽根が紺色で、頬、胸、腹は白色、嘴は黒色、脚は黄色です。夜行性。動物食で、主に、魚類、甲殻類、両生類、昆虫などを食べます。この画像は、干潟を歩いている1羽を撮影したもので、右向きです。

ゴイサギ

バン。クイナ科。留鳥。全長32センチメートル前後。池や川で見られます。全体に黒っぽい色で、嘴と額が赤色、脚は黄色です。雑食性で、昆虫、甲殻類、植物の種などを食べます。この画像は、陸上で餌をついばんでいる1個体を撮影したもので、左向きです。

バン (食野俊男さん撮影)

オオバン。クイナ科。留鳥。全長39センチメートル前後。川や池で見られます。全体に黒色で、嘴と額が白色です。雑食性ですが、植物を好みます。この画像は、水面にいる1羽を撮影したもので、右向きです。

オオバン

ケリ。チドリ科。留鳥。全長36センチメートル前後。水田、畑、草原、水辺で見られます。背中側は全体的に茶色っぽく、地上にいる時は目立ちませんが、飛んでいる時には、羽先の黒色、羽根の中程の白色が目立ちます。動物食で、昆虫類、ミミズ、カエルなどを食べます。この画像は、河口域の浅瀬を歩いている1羽を撮影したもので、左側に進んでいます。

ケリ

タゲリ。チドリ科。全長32センチメートル前後。冬鳥。水田、川、干潟などで見られます。顔と腹が白く、胸に黒帯があり、背中側は光沢のある緑色です。頭の後ろから伸びる長い冠羽が反り返るのが特徴です。動物食で、昆虫やミミズなどを食べます。この画像は、岸辺で餌を突いている1羽を撮影したもので、左向きです。

タゲリ (食野俊男さん撮影)

コチドリ。チドリ科。夏鳥。全長16センチメートル前後。夏に河口や干潟で見られます。頭部は白色に幾つかの黒色の帯が通ります。眼の前後を通る黒色の帯、左右の眼を結ぶ黒色の帯、および首元の黒色の帯です。黒目の周囲の黄色いアイリングが明瞭です。背面は灰色、脚はほぼ黄色です。昆虫やミミズなどの小動物を食べます。この画像は、石がごろごろした岸辺を歩く1羽を撮影したもので、右向きです。

コチドリ (向井康夫さん撮影)

シロチドリ。チドリ科。留鳥。全長17センチメートル前後。砂浜や干潟で見られます。頭から背中側は茶色で、腹側は白色です。胸まわりに黒い帯が入りますが、真ん中で途切れます。動物食で、昆虫、甲殻類、ゴカイなどの小動物を食べます。この画像は、砂浜を歩く1羽を撮影したもので、やや右向きです。

シロチドリ (食野俊男さん撮影)

イソシギ。シギ科。留鳥。全長20センチメートル前後。川、池、海岸の水辺などで見られます。頭から背中側は灰色で、腹側が白色です。胸の両側で、腹側の白色が帯状に背中側に入り込むのが、他のシギ類との区別ポイントです。動物食で、昆虫、甲殻類、ゴカイなどの小動物を食べます。この画像は、海辺のゴロゴロした石の上を歩く1羽を撮影したもので、左向きです。頭から背中にかけての色が黄褐色なので、おそらく幼鳥だと思われます。

イソシギ (五藤武史さん撮影)

ハマシギ。シギ科。冬鳥。全長21センチメートル前後。干潟や海岸の岩場や砂浜で見られます。頭から背中側は灰色で、腹側は白色です。嘴と脚は黒色です。動物食で、昆虫、甲殻類、ゴカイなどの小動物を食べます。この画像では、海辺の石の上に止まっている3羽がこちらを向き、左下に他の1個体の一部が写っています。

ハマシギ (食野俊男さん撮影)

トウネン。シギ科。旅鳥。旅鳥は、春と秋に、渡りの途中で、姿を見ることができる鳥のことです。全長16センチメートル。干潟や海岸の砂浜、水田などで見られます。動物食で、昆虫、甲殻類、ゴカイなどの小動物を食べます。この画像は、冬羽の1羽が砂浜を右に向かって歩いているところで、背中が灰色で、腹が白色です。嘴と脚は黒色です。

トウネン (鈴子佐幸さん撮影)

キョウジョシギ。シギ科。旅鳥。全長22センチメートル。干潟、海岸、水田などで見られます。動物食で、昆虫、甲殻類、ゴカイなどの小動物を食べます。この画像は、夏羽の1羽が石がごろごろした海岸を餌をついばみながら、左側に進んでいるところを撮影したものです。夏羽の個体は、頭頂と腹が白色で、胸が黒色、背中側は橙色と黒色のまだら模様をしています。

キョウジョシギ (向井康夫さん撮影)

キアシシギ。シギ科。旅鳥。全長25センチメートル。干潟、海岸、水田などで見られます。頭から背中にかけてが灰色で、腹が白色です。脚が黄色なのが和名の由来です。動物食で、昆虫や甲殻類などの小動物を食べます。この画像は、海水が少しある干潟にいた1羽で、左向きです。

キアシシギ

チュウシャクシギ。シギ科。旅鳥。全長42センチメートル。干潟、海岸、水田などで見られます。眼の上下が白く、その他は、灰色や褐色と白色のまだら模様です。長く下側に少し曲がった嘴を利用して、主に干潟の砂泥に潜ったカニなどを捕食します。この画像は、干潟にいる1羽を撮影したもので、右向きです。

チュウシャクシギ (向井康夫さん撮影)

ウミネコ。カモメ科。留鳥。全長46センチメートル前後。海岸、河口、干潟、港などで見られます。頭、胸、腹が白色で、背中側は灰色です。脚は黄色です。嘴はほとんどの部分が黄色で、先端が赤色、その間が黒色です。魚類や甲殻類などを食べます。この画像は、海岸の浅い部分にいる1羽が、脚先だけが水に浸かった状態で、左向きです。

ウミネコ

セグロカモメ。カモメ科。冬鳥。全長61センチメートル前後。沿岸部、海岸、河口、川などで見られます。頭、胸、腹が白色で、背中側が灰色です。脚はピンク色で、嘴は黄色です。魚類や甲殻類を食べます。この画像は、水に浮かんでいる1羽を撮影したもので、左向きです。

セグロカモメ

トビ。タカ科。留鳥。全長60から70センチメートル。海岸部や平地に多く、丘陵地から山地にかけても生息します。体は全体的に茶色と白色のまだら模様です。主に動物の死体を食べ、海岸部では魚の死体を両脚で押さえつけて、肉をついばんでいる様子が見られます。この画像は、飛んでいる1羽を下から撮影したもので、こちらを向いています。開いた翼の下面先端近くにある白班が見分けるポイントの一つです。

トビ (五藤武史さん撮影)

カワセミ。カワセミ科。留鳥。全長17センチメートル。川沿いや池に生息します。頭から背中側は青く、腹は橙色です。嘴は黒色で、体の大きさの割には長いです。水辺の枝に止まり、水中に飛び込んで魚を捕ります。この画像は枝先に止まっている1羽を撮影したもので、右向きです。

カワセミ (食野俊男さん撮影)

イソヒヨドリ。ヒタキ科。留鳥。全長24センチメートル。元々は海岸沿いに生息していましたが、分布を内陸部に広げて、今では山麓でも見られるようになりました。オスは頭、胸、背中が青色で、腹が橙色です。メスは褐色で、まだら模様です。昆虫や甲殻類などの小動物を食べます。この画像は、金属製の柵の支柱に止まっている1羽のメスを撮影したもので、右向きです。

イソヒヨドリ

ハクセキレイ。セキレイ科。留鳥。全長21センチメートル。川、池、農耕地のほか、人家周辺でも生息します。背側と胸が黒色で、腹、頬、頭が白色で、セグロセキレイより黒い部分が少ないです。雑食性です。セキレイの仲間は長い尾羽を上下に振る動作が特徴です。この画像は、砂の上を歩く1羽を撮影したもので、右向きです。

ハクセキレイ

セグロセキレイ。セキレイ科。留鳥。全長21センチメートル。川、池、農耕地に生息し、水辺を好みます。胸と背中側が黒色で、腹側と、額から眉にかけてが白色です。雑食性です。この画像は、浅瀬を歩く1羽を撮影したもので、左向きです。

セグロセキレイ

ムクドリ。ムクドリ科。留鳥。全長24センチメートル。市街地、農耕地、河川敷などで見られます。全体的に灰色で、頬が白色、嘴と脚が橙色です。雑食性で、植物の種子や果実、昆虫を食べます。時に大きな集団で行動します。この画像は、浅瀬で水浴びしている1羽を撮影したもので、左向きです。

ムクドリ

オオジュリン。ホオジロ科。冬鳥。全長16センチメートル。河口のヨシ原で見られます。背中側は、褐色に黒色や白色の帯が入り混じったような模様で、腹は白色です。雑食性で、植物の種子や果実、昆虫を食べます。この画像は、ヨシ原の中にいて、1本の茎に止まっている1羽を撮影したもので、左向きです。

オオジュリン (食野俊男さん撮影)

以上、近木川河口、近木川下流、二色の浜一帯で撮影された鳥類の画像をここにまとめて掲示しています。近木川河口付近で見られる鳥類のリストに関しては、下記のpdfファイルをご覧ください。

甲殻類

ハクセンシオマネキのオス。スナガニ科。甲羅の幅は18ミリメートル前後です。オスの左右どちらか片方のハサミが極端に大きくなります。全体的に白っぽい色をしています。河口の干潟に穴を掘って生活します。砂と泥から珪藻やバクテリアを取り分けて食べます。繁殖期は6月から8月にかけてで、その期間には、オスがメスに求愛するために、大きなハサミを振る行動が見られます。この行動をウェービングといいます。近木川河口では、1995年に初めて確認されました。この画像は、干潟の砂の上にいる1個体のオスを、手前斜め上から撮影したものです。このオスは右側のハサミが大きい個体です。この画像の中では、左側に大きなハサミが写っています。

ハクセンシオマネキ (オス)

アシハラガニ。モクズガニ科。甲羅の幅は30ミリメートル前後です。体色は、うすい青緑色で、ハサミはほぼ白色です。河口の干潟やヨシ原に穴を掘って生活します。雑食性ですが、主にヨシの葉などの植物質の分解途中のものを食べます。春に幼生を海に放出します。この画像は、巣穴から出た1個体を左上から撮影したもので、左向きです。奥に巣穴が写っています。

アシハラガニ

クロベンケイガニ。クロベンケイガニ科。甲羅の幅は、40ミリメートル前後です。体色は、褐色で少し赤味が入ることもあります。河口の干潟やヨシ原に穴を掘って生活します。雑食性。主に夏に活動します。この画像は、水槽内に置いた木片のへりに居る1個体を背中側から撮影したもので、上側にハサミと眼です。

クロベンケイガニ

ヤマトオサガニ。スナガニ科。甲羅の幅は、40ミリメートル前後です。甲羅の色は灰色から黒い褐色です。脚は黄褐色に黒色の斑紋がまばらに入ります。眼柄が長いことと、オスのハサミは長大なことが特徴です。河口干潟の軟泥地に穴を掘って生活します。雑食性。この画像は、砂地の浅いところにいる1個体を手前から撮影したもので、眼柄が立っています。

ヤマトオサガニ

オサガニ。スナガニ科。甲羅の幅は、35ミリメートル前後です。甲羅の色は灰色から黒い褐色です。脚は黄褐色に黒色の斑紋がまばらに入ります。ヤマトオサガニよりは全体的に赤味がかっています。眼柄が長いことと、オスのハサミは長大なことが特徴です。河口干潟の軟泥地に穴を掘って生活します。雑食性。この画像は、水が引いた砂泥にいる1個体を手前から撮影したもので、眼柄が立っています。

オサガニ

ケフサイソガニ。モクズガニ科。甲羅の幅は、30ミリメートル前後です。背中側は灰色や褐色が基調ですが、種内で変異があります。背面が白色に近い色で、黒い小斑紋が目立ちます。雑食性。汽水域の潮間帯に生息します。干上がった時は石の下などに隠れています。この画像は、水が引いた砂泥にいる1個体を手前から撮影したもので、ケフサイソガニの特徴である両方のハサミの付け根にある毛束が見えています。

ケフサイソガニ

ベンケイガニ。ベンケイガニ科。甲羅の幅は、35ミリメートル前後です。体のほとんどが橙色で、ハサミの先は黄白色です。雑食性。夜行性。主に河原に生息します。この画像は、干上がった泥の上にいる1個体を撮影したもので、こちらを向いて、ハサミは両方とも下げています。

ベンケイガニ

アカテガニ。ベンケイガニ科。甲羅の幅は、30ミリメートル前後です。甲羅の色は灰褐色で、ハサミは基部が赤色で、先が黄白色です。雑食性。海岸や河原に生息し、水辺から離れて、かなり陸に上がることもあります。ただし、陸に上がっても鰓呼吸をしています。夏の大潮の夜、満潮時にメスが海岸に集まって、ぞエア幼生を海中に放出します。この画像は、飼育容器の中においた材の上にいる1個体を、ほぼ背中側から撮影したもので、こちら向きです。

アカテガニ

ハマガニ。モクズガニ科。甲羅の幅は50ミリメートル前後です。体色は、紫褐色で、ハサミの各節の縁など、いろいろな場所が、橙色になります。河口のヨシ原付近に穴を掘って生活します。雑食性ですが、主にヨシの葉などを食べます。春に幼生を海に放出します。この画像は、飼育容器の中においた材の上にいる1個体を、ほぼ背中側から撮影したもので、こちら向きです。

ハマガニ

アナジャコ。シャコという名前ですが、アナジャコ科は、シャコよりもエビに近いグループです。体長10センチメートル前後で、白色に近い体色です。泥干潟に穴を掘り、腹部にある遊泳脚を動かして海水の流れを起こし、口の近くに密生するヒゲで、プランクトンなどを漉し取って食べます。この画像は、掘り出した1個体を黒色の板に置いて背中側から撮影したもので、左向きです。

アナジャコ

ヨコヤアナジャコ。アナジャコ科は、シャコよりも、エビに近いグループです。体長は4センチメートル前後で、うすい褐色です。泥干潟に穴を掘り、腹部にある遊泳脚を動かして海水の流れを起こし、口の近くに密生するヒゲで、プランクトンなどを漉し取って食べます。この画像は、掘り出した1個体を泥の上に置いて撮影したもので、左向きです。

ヨコヤアナジャコ

魚類

マハゼ。ハゼ科。全長は15センチメートル前後。細長い円筒形の体型をしています。吻は前に付き出し、背中側は灰褐色で、側面には黒斑が散りばめられ、腹側は白色です。汽水域の砂泥底に生息します。都市部の沿岸や河川にも生息していて、食用や釣りの対象になります。ゴカイ、甲殻類、貝類、小魚などを食べます。この画像は、水槽内の砂底上にいる1個体を横から撮影したもので、左向きです。

マハゼ

チチブ。ハゼ科。全長8センチメートル前後。ハゼ科の中では太短い体形をしています。体色は、褐色の地色に、白斑が細かく散りばめられます。汽水域と、その上流側の淡水域の転石が多い場所に生息します。雑食性で、藻類や小動物を食べます。この画像は、水槽で飼育している1個体を撮影したもので、右向きです。

チチブ

アベハゼ。ハゼ科。全長4から5センチメートル。体の前半部には黒い褐色の横帯が数本あり、後半部には黒い褐色の縦帯が数本あります。汽水域の泥底の穴や、石の隙間、牡蠣殻の中などに生息します。泥底に溜まった有機物などを食べます。この画像は、水槽の砂底にいる1個体を撮影したもので、左向きです。

アベハゼ

ミミズハゼ。ハゼ科。全長8センチメートル程度。細長い体形をしているのが、和名の由来です。体色は、黄褐色です。汽水域の転石の下などに生息します。肉食性で、ゴカイやヨコエビなどを食べます。この画像は、水槽の砂底にいる1個体を撮影したもので、左下向きです。

ミミズハゼ

ウナギ。ウナギ科。最大で1.3メートルほどになりますが、近木川河口で見られるのは、海で孵化して泳ぎ着いた幼魚がほとんどです。細長い体形で、胸びれが退化し、体の後半部で、背びれ、尾ひれ、臀びれが融合します。肉食性で、甲殻類、水生昆虫、カエル、小魚などを食べます。この画像は、採集した幼魚を白いトレイに入れて撮影したもので、右向きです。体の後半部が弧状に曲がっています。

ウナギ

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