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第67号 貝塚市歴史展示館 |
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■貝塚市歴史展示館は、もとは昭和10年にユニチカ株式会社(旧大日本紡績株式会社・ニチボー株式会社)の貝塚工場事務所として建てられたものです。昭和39年の東京オリンピックで活躍し「東洋の魔女」と呼ばれたバレーボール選手たちはこの事務所などで働いていました。 平成17年に表門から前庭を含めた一画をユニチカ株式会社から寄贈され、市が建物を歴史展示施設として活用しています。平屋建ての木造建築で、屋根はスレートぶきで寄棟造です。建物の設計者である橋本勉氏は、当時大阪で活躍していた建築家で、貝塚市歴史展示館は大阪府下で唯一残っている作品です。正面入口両側の腰壁にはスクラッチタイルが貼られ、低平で水平感が強調された建物は、大阪における昭和初期のモダニズム建築の一事例として大変貴重なものといえます。 平成18年12/8に国の登録有形文化財に答申されました。 (平成19年2月掲載) [備考]平成19年5/15に国の登録有形文化財に登録されました |