貝塚市

第49号 三ツ松明土行念仏

■地元では「チャンチャンヒキ」として親しまれています。この行事は、もとは先祖供養と男子成人儀礼の2つの要素を持つ盆行事で、その起源は室町時代頃にさかのぼり妙順寺の創建とともに始まったといわれています。 本来は、数え年18歳になる男子が夕刻に太鼓と鉦(かね)を打ち鳴らし、念仏を唱えながら村内の決められた道順をたどり水間共同墓地までを往復し、途中、堂ノ場(現在の三ッ松町会館前)・辻堂・水間共同墓地の3カ所で太鼓を降ろして、念仏和讃などを数回唱える形態で行われていたようです。 昭和36年から途絶えていましたが、同62年に当時の経験者が中心となって保存会を組織し復活しました。以後毎年8/14に実施し、保存継承されています。平成10年2/23に貝塚市の指定文化財となり、同13年2/2には大阪府の「記録作成等を講ずべき無形の民俗文化財」に選ばれました。
(平成17年8月掲載)