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第46号 稚児塚 |
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■清児の水田の片隅にあるこの塚は、高さ40センチ余りの自然石です。現在は、清児町会によって建てられた「ちご塚」と刻まれた石柱が隣に建っています。この塚には次のような伝説があります。 奈良時代、僧の行基(ぎょうき)が一羽の白鳥に導かれ、現在の貝塚市鳥羽付近まで来たところで白鳥は飛び去ってしまった。そのため彼は道に迷ったが、この塚のあたりで一人の童子(稚児)が現われ水間の地まで案内して姿を消した。この童子が実は弁財天に仕える十六童子の化身であったため、以後この地に塚を築きまつりました。 この伝説が清児の地名の起こりと言われ、行基の水間寺建立にまつわる話の一つです。 (平成17年5月掲載) |