■近木川は、和泉葛城山を源として、市内の中央部をほぼ南から北へ流れる全長約18キロメートルの2級河川です。途中、水間寺付近で秬谷川(きびたにがわ)と合流し市街地を経て二色の浜に注いでいます。河口付近にはヨシ原があり、干潟にはハクセンシオマネキなどのカニが生息しカモやアオサギの姿が見られます。 川名の由来は、旧郷名の和泉国日根郡近義郷によると言われています。古くより流域に住む人々は、農業用としてため池に水を引き込んだり洗い場で洗濯をしたり、生活用水・農業用水として近木川の水を利用してきました。 近年、近木川も生活排水や工場排水などの影響により水質が悪化し、平成5年度と9年度の水質調査で2級河川全国ワースト1となってしまいました。 これをきっかけに、近木川をきれいな川に戻すための市民活動が行われるようになりました。近木っ子探検隊や町会・PTAなどをはじめ小学校の総合学習にも組み入れられるようになり、多くの人が近木川に関心を持つようになりました。 みなさんがご家庭で、残った油は流さずに拭き取ったり洗剤の量を少なくするなど少し気をつけることにより、昔のようなきれいな近木川に戻すことができるでしょう。
(平成15年6月掲載) |