貝塚市

第18号 ため池

泉州地域には、昔から必要なときにいつでも使えるように水を蓄えるための「ため池」がたくさんあります。そのほとんどは人工的に作られ、現在も農業用として使用されています。また、農業用と同時にフナの養殖にも活用されているものも多くあります。貝塚市内にもたくさん「ため池」があります。現在は、田畑が少なくなり必要がなくなって埋められたものもありますが、以前は大小約600の「ため池」があったといいます。 市内で一番大きなため池は「永寿池」です。約1,200年前この地域では、新田開発が盛んに行われ、水不足に悩んでいた人々のために、僧行基が中心となって当時の最先端の土木工事によって建造されたといわれています。この池は、自然の地形をいかし、谷の開口部をせき止め、多くの人々が長い時間をかけて作ったといことです。 平成13年3月には堤防改修工事が完了し、遊歩道や公園ができて市民のいこいの場となっています。
(平成14年12月掲載)