貝塚市

第9号 水間鉄道

日本で鉄道が初めて開通(新橋〜横浜)したのは明治5年でした。明治30年代から昭和にかけて、全国で名所旧跡などの観光地への近郊電車が発達する中、水間鉄道は、名刹(めいさつ)水間寺への参詣電車として大正15年1/30、貝塚〜水間間に全線開通しました。 以来75年、この単線は貝塚市民の通勤・通学の足として親しまれ、現在は1日平均約7,000人を運んでいます。南海や阪急などの大規模な鉄道に比べれば、水間鉄道は全長5.5キロメートルと小規模ですが、大正始めの計画当時としては辺鄙(へんぴ)な土地に鉄道を敷くということで夢のような話だったそうです。 熱い志の先人たちが鉄道敷設の免許取得から資金調達や用地買収などに東奔西走し、貝塚市の発展の礎を築いてきた歴史があります。平成2年8月には15代目となる現在の銀色の車両に一新されました。
(平成14年3月掲載)