貝塚市

第6号 水間千本搗餅つき

この餅つきは毎年1/2・3に水間寺で行われ、貝塚市の無形民俗文化財に指定されています。 天平年間(729年〜749年)に僧行基(ぎょうき)が水間寺を建立した際、16人の童子の導きによりたどりついた水間の地で、水間寺の本尊となる観世音菩薩像が出現したことを祝って行基と童子らが餅をついて供養を行ったことがこの行事の起源です。 餅をつくのは、水間地域で寺を支える各家の長男です。「若中(わかなか)」と呼ばれ、数え16歳になれば参加できます。全員、白いハッピにえび茶の袴、緋だすきの姿で、「みなかみは 清き流れの 水間寺 伝々」など朗々と響く餅つき歌と威勢のいい「ア、ヨイヤセー」の掛け声に合せて16人が8人ずつ2組に分かれて行います。 両日とも、午前10時からと午後1時からの2回の餅つき、午後2時からは、「もちまき」が行われます。銭を入れご利益のある餅として参拝客にまかれます。
(平成13年12月掲載)