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更新日:2018年05月02日

代表質問

 

平成30年度市政運営方針と関連諸議案に対して、3月7・8日の2日間、各会派代表の5名の議員が行いました代表質問の一部を要約してお知らせします。

 

小学校エアコン設置について 

《大阪維新の会 貝塚市議会議員団》中川 剛

【問】平成30年度市政運営方針では、本市の小学校全てにエアコンを設置すると示され、小学校の学習環境が大きく改善するものと思われます。

平成31年度の完成を目指し、設置するとされていますが、小学校11校への設置となると相当な費用がかかると予想されます。

中学校へのエアコン設置は、学年ごとに進めていきましたが、小学校についてはどのように進めていく考えですか。

また、設置台数、概算費用についても教えてください。

【答】小学校のエアコン設置については、平成30年度に各学校に適した機器を選定し、事業手法の検討を行ったうえで、平成31年度の夏休みを目途に、一斉に設置できるよう準備を進めており、市内全小学校の普通教室や、一部の特別教室約280教室への設置を検討しています。

費用については、まだ検討の段階ですが、例えば13年間程度のリース期間であれば、1年あたり7000万円から7500万円くらいの負担になるのではと考えています。

小学校の英語教育について 

《自由市民》食野 雅由

【問】これまでの小学校の英語教育は、平成14年度に総合学習の時間を使って始まり、平成23年度からは5・6年生で英語活動が年間35時間の必修となり、その成果は現場の先生の努力もあって、約15年間で確実に定着してきています。ただし、英語活動は教科ではないため、教科書も無く、成績もつきません。

このような中、平成30年度から移行期間に入り、平成32年度から3・4年生で外国語活動と5・6年生で外国語学科が始まります。

現場の先生の声を聞くと、英語教育が始まると、時間割がタイトになるため、夏休みを削ることやいろんな方法を考えて授業時間を作る必要があると聞いています。時間割についての考え方を教えてください。

【答】小学校英語は、現在5・6年生で、週1時間(45分単位)の外国語活動を実施していますが、新学習指導要領では、3・4年生で、週1時間の外国語活動、5・6年生で、週2時間の教科としての外国語の実施となります。

外国語の時間を増やすためには、総合的な学習の時間を活用するか、または他の教科で45分一コマの教科を、15分ずつ3日に分割することで、1時間分の英語授業を確保するという、いずれかの方法で捻出することを考えています。

いくつか越えないといけない課題はありますが、平成32年8月から、夏休みを1週間程度前倒しして、授業展開することも考えています。さまざまな形で授業日数の確保をしていきたいと考えています。

【問】教える先生方で、本市では、NET(ネイティブ・イングリッシュ・ティーチャー)という外国人英語指導講師を採用していますが、教員資格が無く、英語授業が本格実施となると、教員免許を持った先生とペアになって授業をする必要があります。講師の不足等に対する対策がありましたら教えてください。

【答】平成30年度は、外国人英語指導講師を4人から8人に増員し、子どもたちに本物の英語に触れる機会を確保し、学習環境を整えていきたいと考えています。

一方、小学校教員の英語指導力を高めることも重要な課題であり、外国人英語指導講師を活用して研修会を実施し、教員の指導力向上も図ってまいりたいと考えています。

【問】JET(ザ・ジャパン・エクスチェンジ・アンド・ティーチング)プログラムという講師を採用する制度があると聞いていますが、NETの講師との違いを教えてください。

【答】JETという制度は、その人を市で雇用する制度で、配置後の研修等を市で行う必要があります。NETは業者と派遣委託契約を結んでおり、業者が研修等すべてを管理していることから、本市にとっても、子どもたちに質の高い講師を選ぶことができますので、NETを採用しています。

 

町会加入促進について 

《市民ネット貝塚》川岸 貞利

【問】町会・自治会は、地域に根ざした課題の解決や安心・安全で快適な環境を築くため、その存在価値は非常に大きなものがあります。

しかし、価値観の多様化、高齢化の問題、町会・自治会活動に無関心など、町会未加入の人が増え、町会活動の支障も懸念されています。本市も町会・自治会加入率低下を重要な問題ととらえ、さまざまな取組みをしています。これまでの取組みと今後の取組みについて教えてください。

また、町会加入推進検討委員会を立ち上げ、全庁的に対策していく考えはありますか。

【答】これまでの取組みとしては、平成26年度に市と町会連合会、(公社)全日本不動産協会大阪府本部大阪南支部で「町会・自治会への加入促進に関する協定」を締結し、平成27年度から転入者に町会等加入を呼びかけるチラシを配布し、平成28年度は、町会役員等と意見交換会、町会活動の実態把握アンケート調査、割引特典付きにぎわいクーポン券配布、町会連合会ホームページ創設などを実施し、平成29年度もにぎわいクーポン券配布などを実施しました。

平成30年度は、平成28年度のアンケート調査結果をもとに、町会役員と意見交換会を実施し、地縁グループなどに、町会・自治会結成に関するアンケート調査を行う予定です。

町会加入推進検討委員会については、町会連合会幹事会等で協議し検討したいと考えています。

【問】町会加入世帯への市指定ごみ袋無料配布について、昨年6月の定例会で、「公平性の観点や貝塚市廃棄物の減量推進及び適正処理に関する条例との整合性についてどのように考えるのか」の質問に対し、「一定の政策的目的で町会未加入の家庭に配布していないことになるが、不公平ではなく、要綱を定めており問題ない」と答弁されました。

町会加入世帯だけに便宜を図ることは、税の使い方の公平性、費用対効果を考えても市が取るべき政策とは思えません。二人の専門家に尋ねたところ、「法の下の平等に抵触する恐れがある」との見解でした。市指定ごみ袋の無料配布について見直すべきと考えますがいかがですか。

【答】市指定ごみ袋無料配布は、町会加入促進に資する事業と考えており、一つの町会が結成に至り、また、昨年10月には、町会連合会から継続を望む要望書が提出されました。平成30年度も取り組んでいく考えです。

障がい者支援の取組みについて 

《公明党議員団》前園 隆博

【問】誰もが安心して快適に暮らすことができ、個性や能力を発揮できるユニバーサル社会の実現が求められており、障がい者支援の促進が地域社会の活性化に繋がっていきます。

人口約6万8000人の岡山県総社市では、民間企業で働く障がい者を、6年余りで約180人から1000人以上に増やしました。平成23年度から「障がい者千人雇用」に取り組み、目標を1000人としていましたが、すでに達成し、現在目標を1500人に設定しています。貝塚市でも障がい者への独自の支援をしていただきたいと考えますがいかがでしょうか。

また、知的・精神・内部・聴覚障がいなど一見障がい者と分らない方は、理解してもらうことが難しく離職される方が多いそうです。雇用者などへの啓発が大事と考えますがいかがでしょうか。

【答】市内には、障害者の就業面と生活面の一体的な相談及び支援を行なう「泉州中障害者就業・生活支援センター」が設置されています。今後も専門機関と連携を密に障害者の就労に向けた支援を行っていきたいと考えています。

また、事業者への啓発については、大阪府や大阪障害者職業センターなどが、障害の理解を深めるために精神障害や発達障害に特化したセミナーなどを行ったり、職場での障害者に対する配慮についての助言や従業員への研修など、専門的な支援を行っています。市としては、そうした事業に広報等で協力していきたいと考えています。

【問】「ネット119」は、今までの「メール119・ファックス119」に続く新しい119番通報サービスです。聴覚や発声に障がいのある方が対象の緊急通報サービスで、アプリや専用ウエブサイトから利用でき、チャット形式で119番指令員と会話します。通報と同時に、携帯電話の位置情報を送信するため、現場の特定が早く、緊急車両の迅速な出動につながります。

政府は平成30年度から交付税措置し、平成32年までに「ネット119」の全国導入を目指し環境整備に努めていくと答弁がありました。市としても、積極的に取り組んでほしいと思いますがいかがでしょうか。

【答】国会の答弁で、地方交付税や財政的な支援も新たに創生するということですが、早急に財源的なことを確認していきたいと思います。

通学路の安全対策について 

《新政クラブ》真利 一朗

【問】愛知県豊田市では、幅員6m程度の道路のセンターラインを廃止し、道路の両側に路側帯を表示したとのことです。路側帯は幅1mくらいあり、歩行者にとって、少し安心できる空間が確保されることになりました。この改善により、車がスピードを落とした上で歩行者に注意して走行するようになり、事故の発生が減少したと目に見えて効果が現れたようです。

本市でも、車利用者から「道いっぱいに学生達が広がって歩いて危ない」と指摘があります。

今年1月29日に水間鉄道貝塚市役所前駅横の交差点から国道26号高架下までの市道海塚鳥羽線で、センターラインを無くし、両サイドにグリーンベルトを引いた1.5車線道路に変更する工事が実施されました。1.5車線道路になってからの学生達の通学状態や車利用者とのトラブル等把握していましたら教えてください。

また、今後の計画があれば教えてください。

【答】1.5車線道路に変更し、歩行者の通行空間が明確になったことで、大半の生徒がグリーンベルトを通っているのを確認しています。現在のところ、車利用者からの苦情等は伺っていません。

1.5車線道路は、車よりも歩行者を優先するかたちであり、車が対向するときには横に待機していただき、譲り合うことを考えています。歩行者と車社会の融和と考えていただきたいと思います。

また、平成30年度は、今年度施工した箇所の山側から水間鉄道5号踏切(鳥羽)までの区間で工事の実施を考えており、今後も地域の要望がありましたら、現場を調査のうえ、検討したいと考えています。

【問】グリーンベルトの幅が、中途半端に思えるのですが、歩行者が利用するので全面塗装の考えはありませんか。

【答】グリーンベルトは、ある一定幅で施行していく方針で進めており、全面塗装は考えていません。

【問】貝塚警察の担当者と話をする機会があり、東山地区ではゾーン30(区域を定めて時速30キロメートルの速度規制)が設置されています。ゾーン30と1.5車線道路を組み合わせたら、より通学路が安全になると思いますが、どのようにお考えですか。

【答】選択肢の一つとして、研究し、今後進めさせていただきたいと思います。

代表質問項目 

【大阪維新の会 貝塚市議会議員団】

▼持続可能な市政運営について

▼市営住宅の利活用について

▼都市公園の利活用について

▼防災行政無線について

▼特認校制度の導入について

▼中学校の部活動外部指導員について

▼学校徴収金の公会計化について

▼地域にあわせた公共交通について

▼観光課の新設について

▼市立貝塚病院第二次改革プランの進捗について

▼教育バウチャー制度について

▼近隣市との広域連携について

 

【自由市民】

▼ふるさと応援寄附について

▼かいづか家族の日に伴う都市宣言について

▼広域消防について

▼市庁舎の建替えについて

▼泉州山手線について

▼せんごくの杜について

▼橋本地区の整備について

▼定住促進について

▼空き地空き家対策について

▼クルーズ船の貝塚寄港に向けての取組みについて

▼卓球を通じたまちの活性化について

 

【市民ネット貝塚】

▼財政見通しとその運営について

▼市庁舎建替えについて

▼せんごくの杜の利活用について

▼泉州山手線について

▼南海貝塚駅周辺の下水道整備について

▼防災対策について

▼子育て支援とその環境について

▼教育環境について

▼自治体職員の働き方改革について

▼自治体SDGsの推進について

▼国民健康保険事業について

 

【公明党議員団】

▼子育て環境の充実について

▼教育環境の充実について

▼地域包括ケアシステムについて

▼本市の防災対策について

▼デマンド交通への取組みについて

▼広域行政について

▼せんごくの杜の利活用について

▼起業支援の取組みについて

▼働き方改革について

▼地方創生に向けた自治体SDGs推進事業について

 

【新政クラブ】

▼スポーツを通じた交流・地域づくりについて

▼図書館の利用促進と市民の読書習慣の形成について

▼地域公共交通再編成計画について

▼旧清掃工場跡地利用計画について

▼空き家・空き地対策について

▼ホストタウン誘致の本市の進捗状況について

▼泉州観光DMOにおけるKIX泉州国際マラソンとクルーズ船誘致について

▼せんごくの杜防災広場の現状について

▼人権尊重のまちづくりについて

▼庁舎建替えについて

提出案件と議決結果 

平成30年第1回定例会に提出された主な案件と議決結果は、次のとおりです。

《条例》

▼市税条例の一部改正の件…可決

▼南部大阪都市計画二色南町地区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例及び南部大阪都市計画東山丘陵地区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部改正の件…可決

▼市営住宅設置条例の一部改正の件…可決s

▼手数料条例の一部改正の件…可決

▼職員定数条例の一部改正の件…可決

▼特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正の件…可決

▼産業集積拠点における企業立地の促進に関する条例の一部改正の件…可決

▼国民健康保険条例の一部改正の件…可決

▼介護保険条例の一部改正の件…可決

▼指定居宅介護支援事業者の指定に関する基準並びに指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準を定める条例制定の件…可決

▼後期高齢者医療に関する条例の一部改正の件…可決

▼がん対策推進条例制定の件…可決

▼市立ドローンフィールド条例制定の件…可決

▼特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部改正の件…可決

▼市立幼保連携型認定こども園条例の一部改正の件…可決

▼手話言語条例制定の件…可決

▼市長、副市長等の給料、手当及び旅費に関する条例の一部改正の件…可決

▼市議会議員の議員報酬、費用弁償等に関する条例の一部改正の件…可決

▼職員給与条例等の一部改正の件…可決

 

《予算》

▼処分報告 平成29年度一般会計補正予算(第6号)の件…承認

▼平成29年度一般会計補正予算(第7号)の件…可決

▼平成30年度一般会計予算の件…可決

▼平成30年度国民健康保険事業特別会計予算の件…可決

▼平成30年度下水道特別会計予算の件…可決

▼平成30年度財産区特別会計予算の件…可決

▼平成30年度介護保険事業特別会計予算の件…可決

▼平成30年度後期高齢者医療事業特別会計予算の件…可決

▼平成30年度水道事業会計予算の件…可決

▼平成30年度病院事業会計予算の件…可決

▼平成29年度一般会計補正予算(第8号)の件…可決

▼平成30年度一般会計補正予算(第1号)の件…可決

 

《人事》

▼副市長の選任について同意を求める件(2件)…同意

▼教育長の任命について同意を求める件…同意

▼固定資産評価員の選任について同意を求める件…同意

▼教育委員会委員の任命について同意を求める件…同意

 

《意見書》

▼バリアフリー法の改正及びその円滑な施行を求める意見書の件…可決

▼所有者不明土地の利用を求める意見書の件…可決

 

《その他》

▼損害賠償の額の決定の件(5件)…可決

▼債権の放棄について議決を求める件…可決

▼字の区域を変更する件…可決

▼市営住宅の有効活用による官民連携事業に係る特定事業契約を締結する件…可決

▼「あったか家族都市」宣言の件…可決

▼議員辞職勧告(平岩征樹議員)決議の件…可決

(反対討論)阪口勇議員・(賛成討論)南野敬介議員

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