願泉寺書院
願泉寺書院 1棟
願泉寺書院
願泉寺書院(座敷)
願泉寺書院(茶室)
がんせんじしょいん
種別
建造物
所有者氏名
宗教法人願泉寺
所有者住所
貝塚市中町5-1
時代
江戸時代 18世紀初頭
規模
5間×7間
指定年月日
平成10年2月23日
願泉寺は、山号を「金凉山」といい、浄土真宗本願寺派の寺院です。貝塚寺内町(じないまち)の中心寺院で、天正11年(1583年)から同13年まで紀州より本願寺第11代顕如(けんにょ)らが移住し本願寺が置かれました。慶長12年(1607年)には西本願寺第12代准如(じゅんにょ)より寺号を授けられ、同15年(1610年)住職卜半(ぼくはん)家の2代了閑(りょうかん)は徳川家康より寺内諸役免許の黒印状を与えられ、以後同家は貝塚寺内の地頭(領主)となり、明治4年(1871年)までその支配が続きました。江戸時代初期には本願寺が東と西に分かれましたが、願泉寺は戦前まで東西本願寺に属していました。
書院は、重要文化財の本堂の背後に位置し、江戸時代にあった庫裏(くり)、客殿の一部です。願泉寺蔵「吟国関絵図」(ぎんこくかんえず)によると、座敷部はもと花鳥の間、竜の間と呼ばれ、その横に納戸二間が続きます。本堂側に続く茶室は文化14年(1817年)の建築です。部分的に改造を受けていますが、唯一残された卜半家の役所の一部でもあることから、江戸時代の願泉寺の特殊性を知るうえで貴重な建造物であることはもちろん、願泉寺のみならず寺内町の歴史を知るうえでも価値の高いものです。
黒印状
黒い印肉をつけて押された印のある文書
庫裏
寺院で、住職やその家族などが住む建物
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更新日:2019年12月09日